そんな方の悩みにお応えします!!
がなり声とは、ガラガラ・ザラザラとした成分を多く含んだ声のことになります。
強調したい部分や曲中で雰囲気を変えたい時のアクセントとして有効な歌唱テクニックなので、この記事を読んで出し方をマスターしてください!!
通常のクリーントーンな歌唱と使い分けることで、歌の表現力が高まります。
筆者
ボイスブログ(ラジオ)配信も行っています!!
「テキストを読む時間が無い!!」、「実は文章を読むのがちょっと苦手。」という人は、以下のページでの音声解説をご活用ください。
筆者
それでは初めていきましょう!!
Contents
がなり声とは
がなり声とは、別名「仮声帯発声」と呼びます。
がなり声を出す際は「声帯を締める」と解説されることが多いですが、正しくは声帯の上部(口側)に位置する「仮声帯」を締めて出すことになります。
筆者
なのでがなり声を出す時は喉を締め過ぎずにしっかりと発声しつつ、その声を仮声帯で加工するイメージを持ちましょう。
がなって迫力のある声を出したいのに、小さくてただザラザラした声になってしまう人は声帯そのものを締め過ぎていますよ。
声帯の声に仮声帯のフィルターをプラスして出す声が正しいがなり声、唸り声と考えてください。
がなり声を出す手順
がなり声を出す手順は以下の通りです。
- 唾を飲み込む
- 咳払いをする
- 咳払いを伸ばす
- 咳払いに言葉を乗せる
ご覧の通り、喉に負担のかかる発声方法になります。
喉が痛いと過度に感じる場合は、無理をせず休憩しながら取り組んでください!!
がなり声の出し方① : 唾を飲み込む
がなり声を出す時はまず声帯と仮声帯を締めることから始めます。
「声帯を締めるってどうやるの?」と思う方も多いと思いますが、唾を飲み込むことで声帯が締まる感覚を感じることが出来ます。
とはいえ歌を歌っている最中は唾を飲み込むことが出来ないので、あくまでも声帯が締まる感覚を掴むためのものだと思ってください。
筆者
がなり声の出し方② : 咳払いをする
次に低い声で「ん”っ!!」っと咳払いをしましょう。
これががなり声のベースとなります。
咳き払いをすることで声帯を強い息が通り、それを仮声帯が遮ろうとします。
すると息が震えてがなり声になるわけです。
咳払いをする時は喉の部分に意識を集中せず、横隔膜(お腹あたり)から息が吹き上がるイメージを持つとより強いがなり声になると共に声帯への負担も軽減されますよ。
筆者
横隔膜から息を出す感覚は、腹式呼吸を理解すれば掴めます。
腹式呼吸をまだ理解できていない方は以下の記事を読んで、取り組んでください。
⬇︎
歌の基本!腹式呼吸で発声するコツを解説【誰でも簡単に出来ます!】
がなり声の出し方③ : 咳払いを伸ばす
横隔膜からしっかりと息を吐き、仮声帯を使って咳払いが出来たらそれを伸ばしてみてください。
まずは何度か強く「ん”っ!!」と咳払い。
そしてそれを「ん”ん”ーーー。」と伸ばします。
恐らくすぐに喉がイガイガして、痒くなったり痛くなったりすると思います。(無理せず休憩を挟んでください。)
これを軽減するために先ほどもお伝えしましたが、喉に意識を集中せずにしっかり横隔膜から息が始まっている感覚を持ってください。
喉に力を入れ過ぎずにがなり声を出すことが出来れば、歌の要所要所でがなり声を使った場合も少ないダメージで乗り切ることが出来ます。
筆者
がなり声の出し方④ : 咳払いに言葉を乗せる
伸ばした咳払いに言葉を乗せましょう。
「う”ーー。」「あ”ーー。」「え”ーー。」と口の中の動きが変わっても、声帯を通って出た息を仮声帯で少し遮る意識をキープし続けることが大切です。
とはいえ、難しく考えないで大丈夫です。
以下のように考えてみましょう。
- 重いものを持つ時に出す「う”ーん”っ!」という声
- 掴まれた手を煩わしく振り払う「お”い”っ!」という声
- 驚きとガッカリした気持ちが入り混じった時の「え”ーっ!」という声
これらは全てがなり声です。
歌で使う時は、腹式呼吸で取り込んだ息を横隔膜のポンプで吐く息を使ってがなりましょう!!
ここまで出来ればがなり声を歌の中で使うことが可能です。
例えば重いものを持つ時に出すがなり声の音程を変化させたりして、練習してみてください。
まとめ : がなり声を使って楽曲にインパクトを加えよう
今回は「がなり声」について解説しました。
出し方の手順は以下の通りです。
- 唾を飲み込む
- 咳払いをする
- 咳払いを伸ばす
- 咳払いに言葉を乗せる
普段、本気を出す時や怒った時などに僕達はがなり声を使います。
それを歌う用に、腹式呼吸でダイナミックに発声すればオッケーです。
恥ずかしがったり、ためらったりしてがなると喉に大きなダメージを与えてしまうので気をつけながら使うようにしましょう。
クリーントーンとの使い分けが重要です。
がなり声はクリーントーンと使い分けて利用しましょう。
常にがなり声で歌ってしまうと、ただの五月蠅いだけの歌になりがちです。
9割クリーントーンで歌い、要所要所でがなり声を突発的に使うことで、インパクトや感情の起伏を感じさせることが出来ます。
筆者
今回は以上です。
最後まで読んでくれてありがとうございます!!
他の記事も役立ててもらえると嬉しいです。
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