上記の悩みにお答えします。
この記事では歌に抑揚が生まれる声の出し方を
3つお伝えしていきます。
音程やリズムは合っているけれど、機械的な歌に
なってしまうと悩む人は少なくないかと思います。
そんな時はこれからお伝えする3つの声の出し方を
実践してみてください!
初心者の方から上級者の人まで、幅広く活用できる
歌い方の解説になっています。
この記事を書いているのはどんな人?
筆者
上記の動画ではBUMP OF CHICKENの「花の名」を
カバーしてみました。
一曲を通して、大きな抑揚が生まれていると
思ってもらえるかと思います。
特別難しいテクニックを使っているわけではなく
これからお伝えする3つの声を使い分けて抑揚を
つけながら歌っています。
それでは始めていきましょう!
Contents
歌に抑揚が生まれる3つの声の出し方
歌に抑揚をつけるために、声量を変えるのも
非常に効果的です。
大きな声なら気持ちが溢れ出る表現が出来ますし、
小さな声では悲しみや絶望を連想させられます。
とはいえこれだけだと伴奏が大きい場合には
効果が分かりにくいです。
筆者
レコーディングでは、声の音量を均一にする処理が
施されることがほとんどなので声量の変化による
表現が伝わりにくくなります。
なので声質を変化させて抑揚をつけることに
慣れていきましょう!
以下の3つの声の変化を使って歌います。
- 突き抜ける地声
- 息を多く含んだ声
- 口の中を響かせる声
この3つの声を各フレーズの中に散りばめることで
歌の表現力が格段にアップします!
突き抜ける地声の出し方
少し鼻にかかった抜けの良い地声。
伴奏(オケ)にも埋もれにくく、聴き手にしっかりと
歌詞や音程が届く歌声です。
以下のような声をイメージしてみてください。
出し方は以下の手順で行ってみてください。
- 目線を上に上げる。
- 鼻をつまむ。
- 「えー 」と無理のない高めの声を出す。
- その声をキープしながら鼻つまみをやめる。
目線を上げて、鼻をつまみ声を出すことによって
こめかみや頭に声の響きを感じられます。
その響きが得られる発声のポジションを保ちながら
鼻つまみをやめることで自然な突き抜ける地声を
発声することが可能です。
こうすることによって喉で歌う意識が薄れ
喉に負担をかけない発声になります。
喉がすぐ枯れてしまう人にも有効なので
ぜひやってみてください!
地声に関しては以下の記事内容もあわせて
実践するとよりかっこいい地声になります。
息を多く含んだ声の出し方
息を多く含む声、いわゆるウィスパーボイスという
発声の方法です。
息を多く含む声を出すことで、歌い手の人間味や
色気が表現できます。
筆者
何か嫌なことがあった時、「あぁー。もう。」と
ため息混じりに声を出しますよね。
これがもうウィスパーボイスです。
筆者
ただ、落胆した時に出すため息声は下に向かって
吐きます。
歌う時に使う場合は、目線を上げて上向きに
ため息を吐くように発声しましょう。
手順としては以下の通りです。
- 息を先行して吐く。
- 声を乗せる。
- 息を吐ききる。
ウィスパーボイスで歌う時の注意点
注意点としては息を弱々しく吐かずに
息継ぎをしっかり取り、勢いよく
吐くようにしてください。
その上で言葉をハッキリと発音する意識を
持つようにしましょう。(これ重要!)
言葉を伝えることをないがしろにしてしまうと
ただの息漏れになってしまい、喉にも悪いです。
筆者
口の中を響かせる声の出し方
声を前に投げるのではなく、口の中で響かせる
発声について解説します。
この発声は高い音程を歌う場合にも有効。
筆者
極端にいうとオペラ歌手のような声の出し方を
イメージしてもらえるといいです。
口を大きく開き、声が洪水のように溢れる感じで
歌いましょう。
これを歌の中で部分的に使うことで、迫力が増して
歌の抑揚のピーク部分が表現しやすいです。
出し方の手順は以下の通りです。
- 口を閉じた状態であくびをする。
- 口角を上げて口を無理なく開く。
- 声を頭の上から出すイメージで発声する。
あくびをすることで、喉は大きく開きます。
筆者
それに加えて口角を上げて口を開けば、口の中に
大きな空洞が生まれます。
その状態で発声することによって、ダイナミックな
響きのある声が出せます。
口の中の空洞で自分の声を響かせましょう。
高い声を出すのが苦手な人は、
口先で高い声を出そうとしてしまい
喉が閉まった状態になります。
喉を開き、口の中の響きを利用して
声を出すように心がけてみてくださいね。
3つの声を使い分けて歌に抑揚をつける
これまでお伝えした3つの声を使い、どういう風に
抑揚をつけていけばいいのかをお伝えします。
- 突き抜ける地声
- 息を多く含んだ声
- 口の中を響かせる声
フレーズに3つの声を割り振る
3つの声を歌の各フレーズに細かく割り振りましょう。
例えば以下のフレーズを例に解説していきます。
冒頭に載せた、YouTube動画の「花の名」の
サビのフレーズです。
まずはこれを地声だけの一辺倒な表現で
歌ってみます。
⬇︎
強弱だけで抑揚をつけてみましたが、
棒読み感が強く感じられる歌唱になります。
それでは3つの声を割り振っていきます。
この割り振りで歌ってみた歌がこちらです。
⬇︎
しっかりと抑揚がつき、歌詞の棒読み感も
無くなった形になりますよね。
このように各フレーズをどう歌うかを
決め込んであげることで、歌に大きな
抑揚が生まれてくれます。
声の割り振り方
声の割り振り方は自由です。
自分がどんな声で歌えば歌いやすいか、
思ったような表現が出来るのかを何度も
試しながら探りましょう。
とはいえ3つの声の特性もあるので
参考にしてください。
- 地声は自身のキーの中間の音程で使う。
- ウィスパーボイスは低い音程で使う。
- 響く声は高い音程や強調したい箇所で使う。
僕は自分のウィスパーボイスの声が好きなので
ウィスパー7割、後の3割を残り2つの声を使い
振り分けて歌っています。
例えばあなたが地声で歌うことが好きだったり
楽に歌える場合はそれをベースに、振り分けを
してあげるといいですよ。
まとめ: 歌の抑揚は強弱だけでなく声の質感を変化させて生み出す
今回は歌の抑揚の生み出し方に効果的な
3つの声の出し方について解説しました。
- 突き抜ける地声
- 息を多く含んだ声
- 口の中を響かせる声
使い分けることで大きな抑揚が生まれます。
全てのフレーズに対して、どう歌うかを
決め込む作業はとても大変です。
しかし何度も繰り返すうちに、無意識に
声の使い分けができるようになっていきます。
機械的な一辺倒な歌声になってしまうと
悩んでいる人は一度時間をかけて取り組んで
みてくださいね!