- RODE NT3はどんな音がする?
- 簡単に扱えるコンデンサーマイクを探している。
- 歌やアコギをもうワンステップ良い音で録音したい!!
上記のような方にオススメの記事になっています。
僕が10年以上愛用しているコンデンサーマイク「RODE NT3」について、詳しく解説していきます!!
歌にもアコギにも対応し、ファンタム電源が無くても駆動する初心者でも扱いやすいコンデンサーマイクになっています。
これからコンデンサーマイクを導入しようと思っている方にもオススメなので、ぜひ参考にしてみてください!!
この記事を書いているのはどんな人?
筆者
YouTubeでは弾き語り動画を多数アップしており、アコギの音は全てNT3で録音しています。
元々は「SHURE SM57」というダイナミックマイクを使って、歌やギターを宅録をしていました。
その後コンデンサーマイクである「RODE NT3」を導入し、音質が飛躍的に良くなりレコーディングがさらに楽しくなった経験を経て、10年以上愛用中です。
Contents
RODE NT3の音をレビュー!!初心者でも扱いやすいコンデンサーマイク
コンデンサーマイクを持っていない人が、宅録で歌やアコギ録音に使っているマイクはダイナミックマイクという種類になります。
筆者
ダイナミックマイクは他の楽器との被りを抑えるために、感度を少し抑えたものになります。
一方コンデンサーマイクは感度がよく、ダイナミックマイクでは捉えられない「ふくよかな低域音」や「煌びやかな広域音」も拾ってくれます。
筆者
レコーディングの場合は、ハウリングの心配はないので感度の良いコンデンサーマイクを使うのがオススメです。
RODE NT3の音
まずはRODE NT3の音を聞いてみてください!!
比較としてダイナミックマイクであるSM57でも同時に録音をしました。
①ナレーションで比較
RODE NT3
⬇︎
SHURE SM57
⬇︎
NT3で録音した方が、細かな息遣いやしっかりとした低音が出ています。
筆者
②歌声で比較
RODE NT3(コンデンサーマイク)
⬇︎
SHURE SM57(ダイナミックマイク)
⬇︎
ダイナミックマイクSM57は中高域が強調されて、芯のある感じです。
一方コンデンサーマイクのNT3は低音と高音が強調されています。
筆者
②アコギで比較
RODE NT3
⬇︎
SHURE SM57
⬇︎
アコースティックギターの良さを引き出すなら断然コンデンサーマイクの方が良いですね。
しっかりと低音を収音できるので、伸びやかな高音が表現できています。
筆者
RODE NT3は少し高音域に味付けが施された煌びやかさが特徴です。
ナチュラルに自然な音を録音するというよりかは、パンチのある強い音になる感じですね。
普段使っているマイクがこもって聞こえたり、迫力に欠けると感じるならばNT3を導入した時の違いに感動するはずです!!
単一指向で初心者にオススメ
RODE NT3は超単一指向性のマイクです。
単一指向性とはマイクの前の音を収音し、その他の方向の音はなるべく収音しないようになっているという事です。
大きな形をしたコンデンサーマイクも、単一指向性ですがどうしてもマイクの横や裏側の音も入ってしまいます。
良質なマイクほど感度が高い傾向にあるので、自宅で録音作業をする時は生活音などが入ってしまい頭を悩ませることも多いんです。
筆者
その点NT3は裏側はもちろん、横からの音も抑えられているので、録音したい音をピンポイントで録音することが可能になります。(とはいえ生活音を全て抑えることは不可能です。)
宅録で使うマイクとして、初心者にオススメな点はこの徹底された「単一指向性」にあります。
筆者
ファンタム電源が必要ない
コンデンサーマイクを使うためには電源が必要になります。
これをファンタム電源と言います。
通常は音響ミキサーなどにファンタム電源をマイクに供給できるシステムがあり、それを使ってコンデンサーマイクを駆動させます。
安価なミキサーやオーディオインターフェースにファンタム電源がない場合もあり、それだとコンデンサーマイクは使えません。
筆者
RODE NT3は9V電池で、約6時間ほど駆動させることが出来ます!!
このおかげでファンタム電源がない場合や、ファンタム電源の供給数に限りのあるミキサーやオーディオインターフェースでもコンデンサーマイクが使えるというわけです。
筆者
ちなみに使わない時は電源をオフにすれば、電池は消耗しません。
音質も特に変化はないです。
RODE NT3のデメリット
RODE NT3のデメリットは以下の通りです。
- 空間音の集音に不向き
- 衝撃に弱い
- ポップガードが必要
空間音の集音に不向き
RODE NT3は超単一指向性のマイクなので、部屋鳴りやドラムのトップなどの空間音を収音するのには不向きです。
空気感を収音しづらいので、ボーカルなどを録音した場合もソリッドで硬めな音色になります。
筆者
逆にバンドのオケには馴染みやすく、ボーカルの場合はしっかり抜けて聞こえるといった感じです。
以下の自身の音源では、ボーカルとアコギの録音にNT3を使っているので参考にしてみてください。
⬇︎
衝撃に弱い
ダイナミックマイクに比べ、耐久性や衝撃に弱いのでライブで使うには少し不安があります。
僕はライブではライブハウスに備えてあるダイナミックマイクを使い、自宅でのレコーディングでのみコンデンサーマイクを使っています。
筆者
とはいえ、僕は頻繁に使用するのでマイクスタンドに付けっぱなしにしていますが、この10年以上故障もなく使えています!!
ポップガードが必要
収音性が高いので、コンデンサーマイクでボーカルを録音する時はブレスやポップノイズ対策が必要です。
筆者
対策として、ポップガードを使用しましょう。
マイクスタンドに取り付けるタイプのものや、マイクに直接被せるもの(ウインドスクリーン)などがあります。
マイクに直接被せるものはセッティングがすぐに済んで便利ですが、少し音がこもる傾向にあるので注意してください。
まとめ
今回はコンデンサーマイクのRODE NT3について解説をしました。
煌びやかで芯のあるサウンドを求める方にとてもオススメな一本です。
これからコンデンサーマイクを扱っていきたいと思っている人も、最初の一本として使ってみても良いのではないでしょうか?
超単一指向性という部分が、ノイズリスクのある自宅での録音に効果を発揮します!!
以下の記事ではRODE NT1-Aという別のコンデンサーマイクのレビューをしていますので、合わせて参考にしてみてください!!
RODE NT1-Aはどんな音!?初心者にオススメのコンデンサーマイクの使い方
音的にはRODE NT1-Aは、NT3よりも角の取れた音になっています。
関連記事