DTMで楽曲を制作する際にドラムを打ち込むかと思うのですが、下手なソフトだと「ザ・打ち込み」みたいなカッコ悪いトラックになりがちです。
僕自身、DTMを始める際にまず探したのが「生ドラム」の音に近いドラムソフトでした。
そんな中、ダントツで音が良かったNATIVE INSTRUMENTSの「Studio Drummer」というソフトをご紹介します。
ドラムの打ち込みはStudio Drummerがオススメ
限りなく生ドラムに近い音質
Studio Drummerには3,000以上のグルーヴプリセットが用意されています。 そのプリセットの中から、まずは簡単な8ビートを聞いてみてください。
どうでしょうか、めちゃくちゃ良い音じゃないですか?
このソフトの音源は実際にプロのドラマーが叩いた演奏を録音しています。
ソフト自体にはエフェクトやミキサーが内蔵されていて、スネアやキックなどの各パーツのEQやコンプ、部屋鳴りまで設定が可能です。 かなり使い勝手がよく、独自のサウンド作りがしやすい優れものです。
1からMIDI(デジタル上の楽譜のようなもの)を打ち込んでいく必要がないので、トラックを簡単に構築していけます。 このソフトで僕も楽曲を製作しています。
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ミュージシャン仲間に楽曲を聴かせると、「このドラム誰が叩いてるの?」と聞かれることが多いですが、全て機械の打ち込み音源だと伝えると、みんな結構驚きます。笑
上記の楽曲のドラムトラックはカフェでコーヒーを飲みつつ、3時間ほどで作ったものです。
●Studio Drummerのダウンロード購入はこちら
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ドラムトラックの作り方
ドラムトラックの作り方を説明していきます。
僕が使用しているDAWソフト(録音するためのソフト)はLogic proです。
基本的な宅録の仕方については以下の記事に記載してありますので、DAWソフトがどういったものかわからない方は一度読んでみてください。
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弾き語りのレコーディング方法【最終工程までの流れを説明します】
それぞれの使用DAWソフトへのインストールの仕方や、Studio DrummerのDAW上での呼び出し方は、購入した際に付属するマニュアルを参照すれば大丈夫です。
この記事ではLogic proを使用した使い方をご説明していきます。
Studio Drummerの呼び出しましょう
Studio Drummerのダウンロードが完了したら、DAW上にドラムソフトを呼び出しましょう。
①新規作成で「空のプロジェクト」を作成してください。 ⬇︎
②プロジェクトが作成できたらドラム用のトラックを作ります。 ⬇︎
③トラックの「I/O」をクリックします。 ⬇︎
④タブが出てくるので次のように選択してください。 ⬇︎
⑤kontaktが立ち上がります。 kontakt5とはDAW上でStudio Drummerを動かすためのプレイヤーツールです。
ソフトの購入ページで無償ダウンロードしておいてください。
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⑥Studio Drummerをクリックし好きなドラムキットを選択
上記3種類のキットから選べます。 キットによってドラムの音色やグルーヴプリセットが変わります。
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これでStudio Drummerの呼び出しは完了です。 慣れたら1分で終わります。
楽曲にあったドラムパターンを探す
①自身の曲のテンポを入力。
DAWソフトと連携されているので、DAW自体のテンポを変えるとドラムソフトのテンポも自動で変わります。
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②楽曲にあったリズムパターンを探す。
「Grooves」をクリックすると、プリセットライブラリーが現れます。
自身の楽曲にあったドラムパターンを探しましょう。
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ドラムトラックを構築していきましょう。
楽曲に合ったフレーズが見つかったら、そのフレーズをDAW上にコピー&ペーストしていきます。
例えば、イントロの4小節は淡々と8ビートを鳴らしてみようとする時は、以下の手順で構築していきます。
この手順を繰り返して、8小節分の貼り付けが終わったのがこちら。
音はこんな感じ。
淡々としてますね。笑
これをベースに味付けをしていきます。
MIDIを書き換えてアレンジを加える
MIDI(ミディ)とはDAW上の楽譜みたいなものです。
先ほどコピペしたものは、音声データではなくMIDIになります。
MIDIの指示に従ってStudio Drummerが動いていると考えてください。
このMIDIの指示を書き換えるとフレーズのアレンジが可能になります。
頭にクラッシュシンバルの音を鳴らす
曲始まりなので、勢いよくクラッシュシンバルを鳴らしてみます。
①編集したいリージョン(貼り付けたMIDI)をダブルクリックすると、MIDI編集画面が出てきます。
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②ハイハット部分のMIDIをクラッシュシンバルを鳴らす指示に移動 ⬇︎
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これで完了です。 再生するとこんな感じになります。
フレーズの抜けにフィルを加える
最後の部分に少し変化(フィル)を加えて波を作ってみます。
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スネア2発とフロアタム1発を鳴らす MIDIに書き換えました。
MIDI編集画面の右上にペンツールがあるので、それを使い移動させたり、書き加えたり強さも変えることができます。
仕上がった音がこちら。
上記の手順でドラムトラックの制作が可能です。
プリセットも即戦力なかっこいいフレーズばかり。
Pop 、Rock、Funk、Jazz、Metalとジャンルは様々です。 いろんなフレーズを適当に並べてみました。笑 ⬇︎
ミキシングも自由自在
このStudio Drummerではミキシングのプリセットも豊富です。 ワンクリックで音色の質感を変えられるので、ここでも自分のイメージに合ったプリセットを探し、その後に細かく設定を変化させることも可能です。
オススメのプリセット
ここまでのドラム音源のサンプルはこのミキシングサンプルで録音しました。
パートごとの音が主張しすぎず、少し打音が奥まった位置で鳴っている印象です。
このくらいのミキシングの方が、楽曲にうまく馴染んでくれるので凄く重宝しています。
例えばこれを、別のミキシングプリセットに変えるだけで、かなり印象が変わります。
プリセットによってかなり印象の変化が見られますよね。
ここから好みのミキシングを見つけていけばいいので、初心者の人も簡単に理想の音に近づけます。
専門知識はいらないですね。
「なんかいいなぁ。」って感覚が大事。
まとめ
Studio Drummerは限りなく「生ドラム」に近い音を鳴らせる打ち込みソフトになります。
使えるプリセットがかなり豊富なので、1からMIDIを打ち込んでいく手間や専門性も省けて直感的に操作が可能です。
自身でバンドサウンドを構築したい時には、かっこいいドラムの音が必要不可欠。
自由度もかなり高いので、めちゃくちゃオススメです。