そんな方にオススメの記事になります。
ルーパーとは自身の演奏をリアルタイムで多重録音できる機器(エフェクター)のことです。
画像左の赤いエフェクターがBOSSのRC-1というルーパーになります。
右のBOSS FS-5Uはルーパーの再生をストップさせるために増設したフットスイッチです。
今回はBOSS Loop Station RC-1を使ってアコースティックギターの音をループさせ、その上でどんな弾き語りが出来るのかを解説します。
どんな演奏が出来るようになるの??
この記事を読むことで以下のようなルーパーでの弾き語り方法を知ることが出来ます。
⬇︎
デモ① : 4分打ちビートで弾き語り
筆者
デモ② : アルペジオをループした広がりある弾き語り
デモ③ : 16ビートのループで弾き語り
BOSS RC-1の基本的な操作方法から、ループを作り上げる手順までを網羅的にお伝えしていきますね。
Contents
BOSS Loop Station RC-1の使い方
BOSSのルーパーエフェクターRCシリーズには多くの種類があります。
- RC-1(これからルーパーを始めるならコレ!!)
- RC-5(ドラムパターン内蔵など多機能)
- RC-30(マイクの入力端子有り)
- RC-500(多機能な2トラックルーパー)
この他にも色々あります!!
僕自身はアコースティックギターの音を重ねて、その上で歌うといったシンプルな使い方しかしないのでRC-1を使用しています。
フットスイッチを増設しても、コンパクトにまとまるのも大きなメリットです。
いきなり多機能で大きなルーパーを買っても、使いこなすまでに時間がかかって萎えます。(持ち運びも大変。)
まずは自分にルーパーが合っているのかを確かめるためにも、初心者の方はRC-1を使うのがオススメですよ!!
BOSS RC-1のセッティング方法
BOSS RC-1は別売りのアダプター、もしくは9V電池で駆動します。
接続の仕方はとても簡単です。
アコギ(エレアコ) から RC-1のINPUT Aに接続、OUTPUT AからPA卓やアンプへ出力します。
そしてSTOP/UNDOと別売りのフットスイッチ(BOSS FS-5U)を接続。
これで完了です!!
RC-1本体以外に必要なものは以下の通りです。
- アダプター or 9V電池
- シールド3本(一本は短くてOK)
- フットスイッチ
PSA-100S2 BOSS AC100V用アダプター PSA100S2
パナソニック アルカリ乾電池 9V形 6LR61XJ/1S(1本入)
筆者
筆者
RC-1を使うならフットスイッチは必須
BOSS RC-1を使うならフットスイッチは必須です。
BOSS RC-1のループをストップさせるためには、2回スイッチを「トトン」と踏まなくてはいけません。
弾き語りの演奏中や終わりに、この作業をするのは至難の技なんです。笑
なのでRC-1と合わせて、BOSS FS-5Uを使用するようにしましょう!!
これを使えば、ループのストップをワンタッチで行えますし、長押しでループの削除も可能です。
BOSS RC-1操作方法
操作方法の手順を解説します。
まず1回踏み込むことで録音が開始されます。
踏み込むのと同時にギターの演奏を始めましょう。
もう一度踏み込むと録音が停止してそれまで演奏した音がループし、ダビングモードに移行します。
必要な音をこの状態で追加していきましょう!!
ダビングが終わったらもう一度踏み込み、再生モードに移行します。
この状態の上でループに合わせて、弾き語り演奏をします。
筆者
ループを停止したい時はフットスイッチ(FS-5U)を踏み、再び再生をしたい場合はRC-1本体を踏めばOKです。(長押しするとループは削除されます。)
演奏中に途中でダビングを追加で行いたい場合は、ループの再生中に本体を踏めばダビングモードに移行します。
追加のダビングが終わったら、もう一度本体を踏み込むことで再生モードになります。
筆者
以上がRC-1の基本操作手順になります。
ルーパーでギター弾き語り!!4分打ちのリズムパターンの作り方
それではルーパー奏法の基礎的なテクニックである「4分打ちのリズム」を作る手順をお伝えします。
この記事の冒頭で紹介したデモ①のような、ギターのブリッジやボディを叩いて「ドンドンドンドン」とバスドラムが鳴るイメージのループになります。
デモ① : 4分打ちビートで弾き語り
手順① : ストロークカッティングを録音する
まずはストロークのカッティングを録音します。
普段弾き慣れたストロークを録音することで、リズムのガイドにもなりますし、出来上がったループに疾走感を加える隠し味にもなります。
筆者
RC-1を踏むと同時に楽曲のストロークパターンを気持ち音量は小さめに、カッティングで弾きましょう。
手順①を音声でも解説したので、合わせて参考にしてください。
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手順② : 4分打ちを録音する
ストロークカッティングでガイドを作ったら、その上から4分打ちのリズムをダビングしましょう。
アコギのブリッジを叩くか、ボディを叩くかして「ドンドン」と音を入れていきます。
大抵のエレアコはピックアップがブリッジサドルの下に装着された「ピエゾピックアップ」になるので、ブリッジを叩くと良いです。
ボディを叩いて奥行きのある「ドンッ」という音を重ねたい場合は、ギターのボディの音も拾うようなアコギピックアップが必要です。
僕はL.R.Baggs社の「Anthem sl」というアコギピックアップを取り付けてあります。
このピックアップであれば、ボディの生音も収音できますよ。
L.R.Baggs Anthem slというピックアップについては以下の記事でレビューをしています。
ピエゾピックアップとの違いも比較しているので参考にしてください。
生音に近いオススメのアコギ用ピックアップ|L.R.Baggs Anthem slを徹底解説
この2つの手順で、4つ打ちのループを作ることが出来ます。
コツはまず最初にガイドとなるストロークカッティングを入れることです。
このカッティングがいい感じに録れると、その後のダビングがスムーズに進められます。
手順②の部分も音声で解説したので、聞いてみてください。
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録音を成功させる2つのコツ
いざルーパーを使って録音をしてみると、初めのうちは絶対に上手くいきません。
スタートの音が途切れてしまったり、音の繋がりがツギハギっぽくなってしまったりします。
そこで録音を成功させる2つのコツをお伝えしておきます。
- 録音スタートの踏み込みは少し早めに
- 録音終わりと同時に演奏を重ねる
録音スタートの踏み込みは少し早めに
RC-1を踏み込んで録音を開始する時は、スイッチを少し早めに踏む意識を持ってみてください。
録音とギターの演奏開始を同時に行なったつもりでも、足の踏み込みが遅い場合が多いです。
筆者
踏み込みが遅いと、ギターの弾き始めが録音出来ずに切れてしまいます。
意識しすぎて逆に踏み込みが早くなり過ぎないように、本当に少しだけでいいのでスイッチを早く踏む意識を持ちましょう。
録音終わりと同時に演奏を重ねる
録音を終了する時のスイッチの踏み込みと同時に、演奏も重ねてあげてください。
そうすると、音の繋がりがスムーズなループを作ることが出来ます。
筆者
大抵の人は録音終了時に演奏を止めてしまうのですが、そうすると出だしの音色や音量の差がついて気持ちよくないループに仕上がるので注意しましょう。
様々なループを作って弾き語る方法
もちろん4分打ち以外のループを作って弾き語ることが可能です。
ここからは以下のようなループの作り方を解説します。
デモ② : アルペジオをループさせた広がりある弾き語り
デモ③ : 16ビートのループで弾き語り
アルペジオをループさせた広がりある弾き語り
手順は以下の通りです。
- ストロークカッティングを録音
- ブリッジを叩きリズムを録音
- ギターアルペジオを録音
手順2までは4分打ちと同じ要領ですが、最後にアルペジオを加えています。
アルペジオはハモらせることで、広がりのあるループに仕上がります。
ループを作る手順を音声で解説。
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16ビートのループで弾き語り
手順は以下の通りです。
- ボディを叩いてリズムを録音
- 疾走感を加えるためにカッティングを録音
このループはボディを叩いてのリズム録音から始まります。
ブリッジを叩いた後に、指を使って細かなリズムを作り出しています。
筆者
カッティングはガイドとしてではなく、リズムにより疾走感を加えるための意図を持って演奏をしています。
詳しくはこちらの音声解説をお聞きください。
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まとめ
今回はBOSS Loop Station RC-1というルーパーを使っての弾き語り方法を解説しました。
どんな風にループを作ればいいのか、そしてルーパーを使った弾き語りのバリエーションの参考になっていたら嬉しいです。
初心者がループを作る時のオススメの手順は以下の通りです。
- 弾き慣れたストロークのカッティングを録音
- カッティングに合わせてギターを叩きリズムを録音
まずは是非4分打ちのループに挑戦してみてください!!
BOSS RC-1はコンパクトで、使い方もとてもシンプルです。
僕は以前RC-30を使っていましたが、デジタル機器特有のフリーズなどの不具合があり、手放してRC-1に乗り換えました。
筆者
これからルーパーの世界に足を踏み入れたいなら、このエフェクターから始めてみてくださいね!!
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