- ノイマン TLM102はどんな音がする?
- 歌やアコギをワンステップ良い音で録音したい!!
上記の疑問や要望を持った方にオススメの記事です。
この記事ではNeumann ノイマン TLM102とRODE NT1-Aという2本のコンデンサーマイクの音を比較をお届けします。
Neumann TLM102とRODE NT1-Aを比較する理由
Neumann TLM102とRODE NT1-Aの比較は、とても需要があると思います。
何故ならRODE NT1-Aクラスのマイクを所有している方はとても多いからです。
僕自身も初心者がまず最初に買うべきコンデンサーマイクとして、RODE NT1-Aをオススメしています。
宅録の歌録りやアコギの録音をコンデンサーマイクでしたいと思ったら、まず最初にRODE NT1-Aを使っておけば間違いありません。
RODE NT1-Aはどんな音!?初心者にオススメのコンデンサーマイクの使い方上記の記事ではコンデンサーマイクの使い方の基礎や、必要なものに関してお伝えしています。
コンデンサーマイクをこれから使ってみようと思っている方は、こちらの記事も読んでみてくださいね。
ただRODE NT1-Aクラスのマイクを使用していくうちに「もっと良い音で録音したい!!」と思われた方にとって、Neumann TLM102は大きな効果を感じることができます。
筆者
RODE NT1-Aクラス(約3万円台)のマイクから、ワンランク上のマイクに乗り換える参考になる内容になっています。
Neumann ノイマン TLM102とRODE NT1-Aを比較レビュー
早速サウンドの違いを確認していきましょう!!
以下のように2本のマイクを並べて、同時録音した音を聴いてください。
Neumann ノイマン TLM102はRODE NT1-Aに比べて、以下の特性があります。
- 中音域が強調された音。
- 解像度が高く、密度の詰まった音。
- 低音がくっきりと処理されている。
このあたりの違いに着目すると、2本のマイクの違いがわかりやすいです。
ナレーションで比較
まず初めにナレーションで比較しましょう。
エフェクトは何もかけず、音量が同じになるように入力ゲインを合わせただけです。
Neumann TLM102のナレーション
RODE NT1-Aのナレーション
ナレーション比較だと、違いは正直分かりにくいですね。
とはいえ何度も聴き返すと、TLM102の方がクリアな印象に聴こえてきます。
筆者
歌声で比較
歌声で比較していきます。
エフェクトはかけず、音量を合わせただけの処理です。
Neumann TLM102の歌声
RODE NT1-Aの歌声
RODE NT1-Aクラスのコンデンサーマイクは、煌びやかさを得るために高音域に若干色付けしたようなキャラクターのものが多いです。
それとは対照的にTLM102は色付けなくナチュラルな高音域を収音できます。
一聴するとNT1-Aの方が迫力のある音に聴こえるかもしれませんが、弾き語りやバンドサウンドの中にこのボーカルを合わせてコンプなどのエフェクトをかけると、所々高音域が痛く感じてしまいます。
筆者
痛い部分の音をイコライザー処理で削ればいいと思うかもしれませんが、それだと前に出て欲しい中高域まで削ってしまう場合もあり、こもった音質になってしまいます。
一方TLM102は無理に高音域を強調していないので、痛い音にはなりません。
オケに歌を合わせる時は中音域の出方がカギになります。
TLM102は元から美味しい中音域に比重をおいたキャラクターになってます。
この点が、TLM102を導入した1番の理由になります。
筆者
アコギストロークで比較
次にアコースティックギターのストローク奏法を録音しての比較です。
これもエフェクトはかけず、音量だけ調整してあります。
Neumann TLM102のアコギストローク
RODE NT1-Aのアコギストローク
アコギで比較すると違いが顕著に出ますね。
TLM102の方が煌びやかで締まった音に仕上がります。
筆者
RODE NT1-Aも煌びやかさは感じるものの、低音がボワッと出過ぎるのでこもった感じに聴こえます。
アコギアルペジオで比較
アルペジオ奏法でも比較しました。
ストロークの時と比べて2本のマイクの音量を少し上げて収音しています。
Neumann TLM102のアコギアルペジオ
RODE NT1-Aのアコギアルペジオ
うん。これは全然違う。
TLM102は中音域が強調されているので、指で弦を弾くニュアンスが綺麗に収音できていますね。
RODE NT1-Aも悪くはないですが、比べてみると解像度(音の密度)の違いがはっきりと分かります。
筆者
弾き語りで比較
最後に歌とギターを合わせた音で比較します。
まずギターをそれぞれのマイクで同時録音して、その上から歌を同時録音で重ねました。
ボーカルにはうっすらとコンプレッサーのエフェクト処理をしてあります。
Neumann TLM102の弾き語り
RODE NT1-Aの弾き語り
やはりTLM102で録音した方は、音が前に出てくる印象ですね。
それでいて高音も程よい煌びやかさで痛く感じません。
比べるとRODE NT1-Aは、一歩後ろに引っ込んだ感じに聴こえます。
これをイコライザーで前に出るサウンドに処理しようと中音域などを上げると、耳障りな高音部分も一緒に上がってしまい痛い音になることがあります。
筆者
まとめ
今回はNeumann TLM102がどんなキャラクターのコンデンサーマイクなのかを、RODE NT1-Aと比較しながらお伝えしました。
比較をしてみるとやっぱりTLM102を褒めてしまいますが、正直違いが全然わからないという人もいるハズです。
そんな方は安いRODE NT1-Aからコンデンサーマイクでの録音を初めればオッケーです。
RODE NT1-Aはどんな音!?初心者にオススメのコンデンサーマイクの使い方筆者
僕も結局6年以上NT1-Aを使ってきました。
RODE NT1-Aを使って歌を録音した弾き語りカバー音源
⬇︎
とはいえ金銭的な余裕がある方や初めからやる気のある人は、TLM102を最初から使うのがオススメです。
とりあえずこのマイクを1本持っておけば、初心者の方も良い音で録音が可能なので。
筆者
最後まで読んでくれてありがとうございます。
良ければ他の記事も読んでいってくださいね!!
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