高い声を出しても裏返らない歌声を作る方法【言葉をはっきり伝える勇気を持とう】

声が裏返ってしまうのは何故?高い声をしっかり歌いたい!!

そんな方におすすめの記事になります。

この記事を読めば、高い声を出した時に声が裏がえってしまう悩みを解消できます。

 

この記事を書いているのはどんな人?

筆者

どうも!!筆者の翔一です!!

シンガーソングライターとして、20年以上歌を歌ってきました。


僕も高い声を出すのが得意な方ではなかったのですが、声が裏返らずに安定した歌声を出すための方法を模索してきました。

そんな知識と経験を今回の記事では全てお伝えしていきます!!

 

高い声を出しても裏返らない歌声を作る方法【言葉をはっきり伝える勇気を持とう】

高い声を出した時に、声が裏返ってしまう原因は以下のことが考えられます。

  • 正しい姿勢で歌えていない
  • 言葉をハッキリ発音できていない
  • 声帯閉鎖を行えていない

この3点の改善をまず行ってみましょう。

 

正しい姿勢で歌えていない

歌の悩みの多くは姿勢を正すことで、かなり改善に近づきます。

正しい姿勢とは以下のように作ってみましょう。

①目線は前を向く

目線は前、あるいは少し上向きにしましょう。

目線を落とすと、口内の開きを妨げて声が響きにくくなります。

筆者

目線を前に保つことで、顔の表情や口の中がリラックスして可動域が広がります。

 

逆に上を向き過ぎるのもダメです。

筆者

高い声を出した時に極端に上を向かないようにしてください。

目線をなるべく一定に保ち、高い声を出した時に声の響きを鼻のあたりに感じられるように心がけてみてください。

 

②肩甲骨を寄せる

肩甲骨は背中にある骨のことです。

この骨をほんの少しだけ寄せてあげて下さい。

こうすることで自然な胸の張りが生まれます。

 

③耳と方の位置を揃える

最後に耳と肩の位置を揃えて下さい。

頭部が体の上に乗っかるイメージです。

あまり意識しすぎたり頭を体に乗せ過ぎると、喉がグッと締まってしまうので、あくまでもリラックスできる状態を保てる位置までで大丈夫です。

 

高い声を出した時に力みが生じると、声の裏返りに繋がります。

体の基本的な姿勢をなるべく保ったまま歌えるように心がけましょう。

 

言葉をはっきり発音できていない

歌う時は歌声にどれだけ言語感を混ぜるのかを意識してみてください。

言語感とは普段人に言葉を伝える時の発音や感覚のことです。

 

高い声を出した時に裏返る人の多くは、歌声の中の言語感が薄く、そのせいで息が抜けすぎてしまっています。

以下のようにして、歌う際は言葉をはっきり発音するという感覚も混ぜて歌うようにしましょう。

 

①歌詞を読んでみる

まずはメロディーも無視して、歌詞を読んでみてください。

なるべくセリフっぽくならないように、人に自分の言葉を伝えるような気持ちで読んでみることが大切です。

筆者

演技っぽくならないように力を入れすぎず、とはいえダラダラ読むのもNG。目の前に気の知れた友達がいるとして、その人に話をするような感覚で。

 

これをやることによって、言葉を太くはっきりと発声する感覚が掴めてきます。

この喋り言葉にメロディーを付けて届けるという感覚を持ってみてください。

 

②母音だけで歌ってみる

言葉は7〜8割がた、母音の響きで出来ています。

筆者

母音とは「あいうえお」のことですね。

 

母音をしっかりと発音できることで、声の土台がしっかりと保たれて、高いメロディーを歌う時もキンキンしない太い音色になります。

歌の歌詞を全て「あいうえお」の母音に変換して、メロディー通りに歌ってみてください。

 

母音で歌うと口の中が大きく開く感覚が掴めてきます。

この開きがリラックスして、高い声を裏返ることなく響かせる助けになるので、何度も母音で歌ってみてください。

 

③普段から大きな声で喋ってみる

歌声に言語感を混ぜるための力は、普段の会話の中で鍛えることができます。

 

普段からボソボソと小さな声で話してしまいがちだと、歌に言語感を混ぜることはかなり難しいと思います。

筆者

話し声が豊かでない場合は、歌でも豊な響きを作りにくいです。

 

なので普段から少しだけで良いので、元気でハッキリとした話し声を出すことに慣れていきましょう。

 

歌声の息だけで高いメロディーを出そうとして力みが生まれるのが、声の裏返りの原因です。

話す時の声や発音の響き(言語感)を加えることによって、力まずに高いメロディーを発声するのが楽になります。

 

ぜひ自分の生まれ持った話し声を、歌に使ってあげてください。

 

声帯閉鎖を行えていない

歌を歌う時は、歌い出しの息の量が肝心です。

徒競走で言うと、スタートした時の踏み込みのようなものになります。

 

歌い出しの息の量が多過ぎると、高いメロディーに達するまでの勢いが足りなくなります。

逆に少な過ぎると、高いメロディーの際に無理して息を多く使おうとして不必要な力みが生じます。

 

過不足ない息で歌い出すために、声帯閉鎖を行うようにしましょう。

筆者

声帯を一度閉じて、その声帯を開くための息の量を歌の踏み込みに使ってください。

こうすることで、一曲通してのフレーズ達を同じ踏み込みで歌い出すことができ、無理な力みの解消に繋がります。

 

歌い出す前に「ん」をつける

声帯を閉鎖する簡単な方法があります。

声を出す寸前に声に出さない「ん」をつけましょう。

筆者

声を出したいけど、息が止まって出せない!!みたいな状態です。

 

この「ん」の瞬間に声帯は閉鎖します。

その後に声を出すと、いつもより太く低い声になっていると思います。

筆者

この時に言語感をしっかり入れた発音だと良い感じです!!

 

これが豊かな響きの始まりなので、安心してそのまま太い声で発声しましょう。

 

歌い出す前の4拍目の裏などに休符を入れるような感覚で、リズミカルに一瞬の「ん」を入れて声帯閉鎖を行うのがコツです。

 

裏返らずに高い声を出すコツ

ここまでお伝えした「姿勢」「言語感」「声帯閉鎖」を使って、実際に高い声を裏返らずに出すコツをお伝えします。

コツは以下の3点です。

  • 歌い出しは言語感マックス
  • 息は前に出し続ける
  • 鼻で響かせる

 

歌い出しは言語感マックス

高い音が含まれるフレーズの最初の言葉は、言語感マックスでいきましょう。

歌い始めると言うよりは、「話し始める」といった感覚でしっかり母音も意識した発音で歌ってみてください。

すると無理な力みの無い、太くて大きな安定した声から始められます。

 

このスタートがないと、出だしから軽いスカスカした安定感のない発声になってしまいます。

筆者

そのまま行くと、高い音程の時に裏返る可能性大!!

 

高い音程のあるフレーズでは、良い声で歌おうとせず、リラックスしてハッキリと言葉を発声するようにしましょう。

筆者

声帯閉鎖も忘れずに。

 

息は前に出し続ける

いざ高い音程を発する際、多くの方は息を変に弱めてしまいます。

これをすると、声が口の中に戻ってくる感覚が生まれ、制御できずに力みが生まれます。

 

必ず息は歌い出した時のまま、前に出し続ける意識を持ちましょう。

筆者

歌い出しの息の量を一定に出し続ける。

 

そして、言語感を忘れずに!!

言葉をハッキリ伝えるように発声すれば、前に息を吐き続けながらリラックスして高い音をクリアしていけます。

 

鼻で響かせる

最終的に高い音は鼻のあたりで響かせるようにしましょう。

 

声が裏がえる多くの人は、最終的な響きを頭や頭の上に持って行きがちです。

筆者

首も上に持ち上げしまい、力みがち。

 

前述した通り、言語感を強めに持って、息を前に出し続けるというポジショニングを取り続ければ、自ずと最終的には鼻や眉間のあたりに高い音程の響きを持っていけます。

 

感覚を掴めるまで、何度も繰り返し微調整をしながら挑戦してみてください。

声の響きをしっかり顔の中心あたりにとどめる感覚で発声しないと、声は簡単に裏返ります。

 

まとめ【姿勢と言語感と声帯閉鎖】

高い声を出した時に声が裏がえる人は、まず以下の3点を見直してみてください。

  • 正しい姿勢で歌う
  • 言葉をハッキリ発音する
  • 声帯閉鎖を行う

 

これらを意識しつつ、実際に高い声で裏返らずに歌うコツは以下の通りです。

  • 歌い出しは言語感マックス
  • 息は前に出し続ける
  • 鼻で響かせる
歌を良い声で歌うことは大事なのですが、そのせいで言葉の発音を疎かにしてしまう人が多いと思います。

筆者

僕もそうでした。

 

ちょっと格好悪いと思っても、言葉をハッキリと伝える言語感を歌に加えてあげればあげるだけ、高い声は楽に出せるようになります。

ぜひ参考にしてみてください。

 

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