声を出さずに出来るボイトレ法ってあるの?
そんな悩みにお答えします!
大きな声を出すのが難しい方にオススメの記事です。
ボイトレは大きな声を出さなくても実践可能です。
むしろ声を出さないボイトレを継続して行うことで
基礎が強化され、安定した歌声を作っていけます。
闇雲に歌い込むだけのボイトレだと、
基礎的な部分に目を向けられないことが多く
いつまで経っても成長が見込めません。
無理のある歌い方を続けていると
体や喉を壊してしまう原因にもなるので注意です。
是非この記事を参考にして、
自宅でのボイトレに活用してください!
この記事を書いてるのはどんな人?
しょういち
バンドマン、シンガーソングライターとして
長年歌に携わって生きてきました。
自身の楽曲を置いておきます。
⬇︎
そんな僕が実践している自宅で行えるボイトレ法を
全てお伝えしていきます!
本記事の内容
この記事では自宅で出来るボイトレ法を10個解説。
全て行っても20分〜30分程度でこなせる内容です。
しょういち
ササっとこなせるよ。
毎日継続して自宅でもボイトレを行うことで
以下の効果が見込めます。
- 喉を傷めなくなる
- 声量がアップする
- 表現力が高まる
- 音域が広がる
基礎体力がつき、歌声に安定感が生まれます。
やるかやらないかで大きな違いが出てくるので
頑張ってトレーニングしてみましょう!
Contents
自宅で出来るボイトレを10個紹介します
今回は10個のボイトレ方法をお伝えします。
まずは以下の手順で体を整え、
ウォームアップしていきましょう。
- 姿勢を正すトレーニング
- 腹式呼吸のトレーニング
- 喉を開くトレーニング
- 表情筋のトレーニング
- 舌のトレーニング
準備が整ったら以下の手順で
より実践的なボイトレをしていきます。
- ロングブレス
- ドッグブレス
- リップロール
- タングトリル
- ワンブレス
いずれも大きな音を出さずに行えるボイトレ法です。
基本的に息の使い方をコントロールするための
内容になっており、安定した歌声を作ることが可能。
画像や音声を使い、分かりやすく解説していきます!
自宅でできるボイトレ①: 姿勢を正すトレーニング
歌を歌う際は姿勢を正すことが大切です。
形がガタガタの楽器で良い音が出ないように、
姿勢が悪いと良い声は出ません。
無意識に姿勢を正すことができるように
繰り返し意識してトレーニングしておきましょう。
しょういち
特に猫背気味で姿勢の悪い人は、正しい姿勢を
キープするだけでかなりツライはずです。
取り組むうちにラクになっていくので
頑張ってみてください!
姿勢を正すトレーニング手順
姿勢を正すトレーニングは以下の手順で行います。
- 後頭部とお尻、かかとを線で結ぶように立つ
- 腰に手を当ててリラックスする
- 両肩を寄せ胸を張る(肩甲骨を寄せる)
- 胸の張りを維持したまま肩の力を抜く
この流れをボイトレ前にはもちろんのこと、
普段のスキマ時間にも行うようにしましょう。
しょういち
声量アップや音域を広げる効果が見込めます。
存在感も出るので、歌の説得力も増します。
自宅でできるボイトレ②: 腹式呼吸のトレーニング
基本的に発声は腹式呼吸を使い行いましょう。
無理をした発声は、喉を壊す原因にもなります。
腹式呼吸が身につくと吐く息のコントロールが安定し
喉に負担のかからない発声が可能です。
しょういち
できていない証拠。
腹式呼吸と聞くと難しそうだと感じる人も多いですが
僕たちは普段から腹式呼吸を無意識に使っています。
- 寝ている時
- あくびをする時
身構えずにリラックスして取り組んでください!
腹式呼吸のトレーニング手順
腹式呼吸のトレーニングは以下の手順で行います。
- お腹に手を当てて息を全て吐き切る
- 息を吐き切った状態で10秒キープ
- 肩を上げずに息を吸い込む
- お腹が十分に膨らんだら①に戻る
この流れを10回ほど繰り返します。
まずはゆっくりと息を吐いたり吸ったり。
徐々にスピードを上げて、最終的には勢いよく
腹式呼吸しましょう。
歌の中では様々な早さで呼吸をする必要があることを
意識しながら取り組むようにしてください。
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自宅でできるボイトレ③: 喉を開くトレーニング
喉が閉まった状態で発声をすると、か細く迫力の無い
歌声になってしまいます。
喉を痛める原因にもなるので注意しましょう。
しょういち
喉を開くには胸骨甲状筋という喉の筋肉を使います。
引き下げ筋とも言い、喉仏を下げるための筋肉です。
普段通りに「おはよう」と発した時の喉仏は
上の方に位置しています。
これは喉が閉まった状態になります。
喉仏を下げることで、喉の奥の空間が開き
声の響きを助けるのに加え喉の負担も軽減されます。
胸骨甲状筋を意識して使えるようにしましょう。
喉を開くトレーニング手順
喉を開くトレーニング手順は以下の通りです。
- 喉の力を抜いてリラックス
- 口を閉じながらあくびをする
- 下がった喉仏を10秒キープする
あくびをすると
手っ取り早く喉を開くことができます。
しかしこれだと胸骨甲状筋は鍛えられないので
口を閉じて行うことが重要です。
喉をつまんでやってみると、喉の筋肉が
硬くなっていることを確認できると思います。
口を開けてあくびをするのと、口を閉じるのとでは
胸骨甲状筋への負荷のかかり方が変わます。
しょういち
喉を開く時は軟口蓋を上げる
喉を開くために喉仏を下げる際は、
軟口蓋を上げる意識も持ちましょう。
軟口蓋とは上顎の奥の柔らかい部分のことです。
前歯の裏側に舌を当てて、奥になぞっていくと
中間あたりからプニプニした感触になりますよね。
そこが軟口蓋です。
持つようにしてください。
軟口蓋を上げて口内の空洞が広がれば、より響く
歌声を作ることができます。
自宅でできるボイトレ④: 表情筋のトレーニング
どんな表情で歌うかで、声の質感が変化します。
無表情のままで歌おうとする人も多く、
そのままだと声の表現の幅が狭まってしまいます。
表情筋を使わず無理して歌おうとすると
喉への負担も増すことを覚えておいてください。
しょういち
表情筋のトレーニング手順
表情筋のトレーニングは以下の手順で行います。
- 目を開き口を「い」の形にする
- 目を強く閉じて開くを10回繰り返す
- アエイウエオアオと口を動かす(ワ行まで)
歌う際は普段使わないような表情筋も使います。
少しオーバー気味に表情を変化させるように
心がけて取り組みましょう。
アエイウエオアオからワエイウエオワオまで通すと
かなり顔がほぐれると思います。
歌う時にあまり表情を変えたくないという人も
まずは表情筋をトレーニングしてからにしましょう。
表情筋のトレーニングは表情以外にも
声帯や首回りのストレッチにもなるからです。
しょういち
表情の引き算をしていけばオッケーです。
自宅でできるボイトレ⑤: 舌のトレーニング
声を響かせられなかったり、高い声を出せない人は
舌の柔軟性が足りないことが原因だったりします。
舌が下顎にベタっと寝ていると、口内の空洞が狭まり
響く声が出ません。
特に舌の根元の筋肉を鍛えて、舌を起しましょう。
舌のトレーニング手順
舌のトレーニング手順は以下の通りです。
- 舌を唇に当てず突き出し10秒キープ
- 舌を唇に当てず上に向け10秒キープ
- 舌を唇に当てず下に向け10秒キープ
- 舌を横に広げ10秒キープ(歯に当てない)
この流れを3セットほど繰り返してください。
唇や歯の支えを使わず、舌の力だけで行いましょう。
舌の根元を鍛えてる意識で取り組んでください。
しょういち
響く声や高い声がすごく出しやすくなります。
自宅でできるボイトレ⑥: ロングブレス
ここからは息を使った実践的なボイトレになります。
ほとんど声は出さないですが、歌っている最中は
これらの息の使い方で発声していると考えましょう。
しょういち
歌声の大半は息で出来ています。
まずはロングブレスというボイトレ法です。
名の通り息を吐き続けるトレーニングになります。
一定の量の息を吐き続けることができると
声量に安定感が生まれます。
「肺活量が少ない。」と悩んでいる人は
吐く息の量がまばらになってしまっているのも
原因の一つです。
歌っている最中の息切れ対策として
効果のあるボイトレになります。
ロングブレスの手順
ロングブレスの手順は以下の通りです。
- リラックスして息を吸い込む
- 「スー」っと息をゆっくりと吐き続ける
- 30秒キープできれば合格
吸い込む息の量は握り拳分くらいのイメージです。
深呼吸して多く吸い込むのは、実践を想定すると
あまり意味がありません。
あくまで歌っている最中に吸い込む量を
意識してください。
吐く息の量は、力抜いた時に自然と漏れる量です。
意図的に弱く吐けば長く吐き続けられますが、
実際に歌う時の吐く息の量とは異なるので
これも意味がありません。
しょういち
音声でも解説しています。
⬇︎
長く息を吐き続けるコツ
どうしても30秒もたない人は、
お腹の膨らみが一気に萎んでいる可能性があります。
息が自然と出ていくことを心がけるように
お腹が凹んでいく速度も緩やかに保ちましょう。
しょういち
お腹の膨らみをできるだけ維持すると
吸い込んだ息を余すことなく使うことができます。
慣れてくれば60秒くらいも目指せるので
継続してトレーニングしてみてください!
自宅でできるボイトレ⑦: ドッグブレス
ドッグブレスとは、犬のように「ハッハッハッ」と
細かく息を吸ったり吐いたりする呼吸法です。
早口な楽曲を歌う時の息継ぎの練習になります。
ロングブレスはゆったりとした呼吸の仕方でしたが
ドッグブレスで瞬発力のある呼吸も会得しましょう!
鋭く力強い声を出す時の息を吐く練習にもなります。
ドッグブレスの手順
ドッグブレスは以下の手順で行います。
- ある程度深く息を吸い込む
- 「ハッハッ」と連続して息を吐く
- 20秒〜30秒間繰り返す
酸欠にならないように無理せずやりましょう。
お腹が細かく膨らんだり凹んだりするのを
手を当てて確認しながらやると良いです。
自分の体がどう動いて息を発しているのかを
理解しておくと、歌う時のフォームの安定に
繋がります。
自宅でできるボイトレ⑧: リップロール
口元の脱力のためにリップロールも行いましょう。
リップロールは唇を震わせ音を鳴らします。
こんな感じです。
⬇︎
音の最終出口である口元が固いままだと
せっかく喉を開いたりして発声しても
その効果を最大限に発揮できません。
リップロールは力が入っていると上手くできないので
口元の脱力にうってつけです。
リップロールの手順
リップロールは以下の手順で行います。
- リラックスして息を吸い込む
- 軽く閉じた唇に息を当て震わせる
- 5秒から10秒震わせ続ける
やり慣れた人も多いかもしれませんが、改めて
脱力を意識しつつ継続して取り組んでみてください。
慣れてきたら音程を付けながらやってみてください
リップロール時は喉に無理な負荷がかかってません。
適度な負荷は声帯へのストレッチ効果もあります。
声帯に無理な負荷をかけずに歌う練習になります。
リップロールしている時の喉の感じを覚えて
実際に声を出す時に再現してみてください。
今までよりも声量も増して、キーの幅も広がります。
自宅でできるボイトレ⑨: タングトリル
舌を巻き「トルルル」と音を鳴らし行うのが
タングトリルです。
発声をする中での舌の柔軟性を高める
トレーニング方法になります。
滑舌に自信が無い人は特に頑張って
取り組んでみてください!
タングトリルの手順
タングトリルは以下の手順で行います。
- リラックスして息を吸う
- 舌を前歯に当てて息を吐き、音を鳴らす
- 5秒〜10秒キープする
上手くできない人は頭に「ト」と言ってから
「ルルルル」と音を鳴らそうとしてみましょう。
「トルルルル」といった感じです。
しょういち
音声でも解説。
⬇︎
タングトリルは吐く息の量が一定じゃないと
キープするのが難しいです。
ロングブレスで一定の量の息を吐くトレーニングも
しっかりと行った上で取り組んでくださいね。
自宅でできるボイトレ⑩: ワンブレス
ワンブレスはこれまでのトレーニングを
一息(ワンブレス)の中に詰め込んだ
複合的なボイトレになります。
歌のワンフレーズは
なるべく一息で歌い切るのが理想です。
その中には歌詞やメロディーによって
様々な口の形や発声法が混ざり合っています。
その細かな変化に対応する意識を持って
ワンブレストレーニングを行ってみましょう。
ワンブレスの手順
ワンブレスは最終の仕上げとして行います。
手順は以下の通りです。
- 腹式呼吸で息を吸う
- ロングブレスを行う
- リップロールを行う
- タングトリルを行う
- 「アー」と発声する
この流れを息を区切らず、一息で行います。
②〜⑤の流れはBPM100の2拍ずつで切り替えます。
最後の「アー」と発声する際は喉の開きや表情に
意識を向けてみてください。(音程は自由)
しょういち
まずは突き抜けていく発声をイメージしましょう。
音声でも解説。
⬇︎
ボイトレの真意はリラックスすること
ボイトレは歌う時のテクニックを磨くことだと
思いがちですが、決してそれだけではありません。
ボイトレを通して、いかにリラックスして歌えるかを
突き詰めていくことが大切です。
- 高い声が出るようになりたい
- ファルセットを綺麗に出したい
- 早口な歌を歌えるようになりたい
これらの理想は適切にリラックスすることで
案外簡単に叶ったりします。
僕がボイトレに通っていた頃の先生に
教えてもらった言葉です。
ため息をつくように歌うことで
スケール感のあるふくよかな歌声になります。
無駄な力みを排除してリラックスして歌えるように
今回のボイトレに取り組んでみてください。
まとめ: 自宅でのボイトレで基礎体力を上げよう
今回の記事では自宅でできるボイトレを
10個解説しました。
- 姿勢を正すトレーニング
- 腹式呼吸のトレーニング
- 喉を開くトレーニング
- 表情筋のトレーニング
- 舌のトレーニング
- ロングブレス
- ドッグブレス
- リップロール
- タングトリル
- ワンブレス
いずれも大きな音を出さずに自宅で簡単に
取り組むことができる内容です。
いかにリラックスして歌う事ができるかです。
感覚は人それぞれなので、お伝えした内容を参考に
自分にとっての最善を探ることをオススメします。
しょういち
実際に声を出して行うボイトレと合わせて
自宅で基礎体力をつける音を出さないボイトレも
しっかりと行っていきましょう!
今回は以上です。
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