この記事では歌うことに欠かせないブレス(息継ぎ)の方法について解説していきます。
ブレスをしっかりと取ることで、今まで歌えなかった(出なかった)フレーズが歌えるようになることも多いので是非とも参考にしてみてください!!
- 高音が出ない。
- すぐ喉が枯れる。
- ロングトーンが出せない。
こういった悩みが解消できます。
この記事を書いているのはどんな人??
筆者
自身の楽曲を作ったり、弾き語りカバーをしたり、ボーカルやギターの講師をしています。
オリジナル楽曲はこちらのサイトで無料で聴くことができます!!
よかったら参考までに聴いてみてくださいね。
本記事の内容
この記事を読んで分かることは以下の通りです。
- 適切なブレスの方法
- 吸った息を効率よく使う方法
- ブレス能力が高まる練習方法
歌う時に息が続かないといった悩みを完全に解消できる内容です!!
それでは始めていきましょう。
Contents
歌の息が続かないなら息を止める!!適切なブレス(息継ぎ)の方法を解説
ブレス(息継ぎ)も歌声としての一つの大切な要素になります。
歌を歌う時にマイクにブレスの音が入らないように歌ってしまう人も多いですが、それだと息が続かないのは当たり前です。
適切なブレスを歌声として発声していくことで、人間味や色気のある表現も可能になってくるので、どんどん取り入れていきましょう!!
ブレスの種類について
ブレスは「口」と「鼻」のどちらですれば良いか迷う人も多いと思います。
結論どちらでやってもOKです。
場面によって使い分けていきましょう!!
口でのブレスの特徴
口でのブレスは多く息を取り込めます。
力強い声を出す時や、長いフレーズを発声する時は口でブレスすることをオススメします。
筆者
口でブレスをする時は胸式呼吸になりやすく、力みが生まれてしまいがちなので注意しましょう。
口で取り込んだ息は胸ではなく、お腹に溜まっていくイメージを持ってくださいね。
鼻でのブレスの特徴
鼻でのブレスは瞬間的な息継ぎに有効です。
早口なフレーズの合間に息を吸いたい時は、鼻で素早くブレスしましょう。
鼻で息を吸うと、自然と腹式呼吸になりやすいのでリラックスしたブレスと発声になりやすいです。
筆者
強く力むこともなく、声帯にも優しいブレスになります。
口と鼻の両方でブレス
口と鼻の両方でブレスしても、もちろん大丈夫です。
割合的には7:3くらいの感覚で口主体のブレスを意識すると、リラックスして息が吸えます。
口と鼻の両方でブレスした後の発声は、息がふんだんに含まれるのでウィスパーボイスを出す時に有効ですよ!!
筆者
ブレスしたら一瞬息を止める
歌っている時に息が続かない悩みは「ブレスした後に一瞬息を止める。」ことで大方解決します。
息が続かない人は、吸った息をそのまま吐き出してしまいがちです。
それだと歌い始めに息を多く使いすぎてしまうので、息が続かないんです。
筆者
「スゥ〜、ン!!」っと大袈裟に止めるのはNGです。
軽くでいいので、ブレスから歌い出しまでの間にワンクッション置く感じで流れるように息を止めましょう。
すると歌い出しから息に声がしっかり乗り、一定の息の量で歌うことができるので、発声が長く持続するようになります。
吸う息の量について
吸う息の量にも気を遣いましょう。
多すぎると体がこわばってしまう原因になりますし、少なすぎると息が足りません。
基本的には「拳大くらいの空気の塊を吸い込む。」イメージです。
冬の寒い時に息で両手を温めますよね?
その時に吸う息の量が適切です。
筆者
息を吐き切って息を吸う
ブレスをする前にはなるべく息を吐き切ってしまいましょう。
息を吸う前に息が残っていると、ブレスがしにくいからです。
各フレーズで息を使い切るイメージで歌っていくと、ブレスがスムーズに決まり息切れなく歌うことが可能になります。
ブレスのタイミングについて
タイミングを意識しないとブレスすることを忘れてしまったり、毎回違うところでブレスしてしまい歌声も安定しません。
ブレスするタイミングを決め込んで練習することで、ブレスすることがしっかりと癖付きます。
歌詞にチェックマークを付ける
歌詞にブレスする箇所のチェックマークを付けましょう。
基本的にはワンフレーズ毎にブレスしていきます。
あるいはカバーをするなら、実際に歌っているミュージシャンがどこでブレスしているのかを音源や映像で確認しましょう。
筆者
実際に歌って確認する
チェックマークを付けたら実際に歌って確認をしましょう。
歌ってみた時にやりずらさを感じた時は、ブレスの位置をずらす対処をしてください。
人によって歌いやすいブレスの位置は違います。
ブレスに決まりはないので原曲のアーティストを参考にしつつ、独自のブレスポイントを作ることも大切です。
ブレスをリズムに乗せる
何となくのタイミングでブレスしないようにしましょう。
適当にブレスをして歌うと、歌い出しの遅れに繋がります。
「ここのブレスは4拍目の頭に大きく取ろう。」
「ここは早口だから2拍目の裏に鼻で素早く取ろう。」
などといった感じでリズミカルにブレスすることが大切です。
ブレス音は入って大丈夫
ブレスの息の音は入って大丈夫です。
ブレス音が入っているのが嫌だという人もいますが、ほとんどの人はブレス音なんて聴き取っていません。
まずはブレス音も表現としてどんどん入れていきましょう。
そうしないといつまで経ってもブレスすることが体に癖付かないからです。
ブレス音を小さくしたり、マイクから口を離してブレスしたりするのは、ブレスすることに慣れてからにしましょう。
筆者
歌わなくても出来る!!息が続かない人のブレス練習法
次に自宅や作業中にでも出来る、声を出さないブレスの練習方法をお伝えします。
適切なブレスは普段からの息の使い方で身に付けていけるので、実践してみてください。
内容は以下の通りです。
- 腹式呼吸でリラックス
- ロングブレスで息のコントロール
- ドッグブレスで肺活量を高める
腹式呼吸でリラックス
普段から意識的に腹式呼吸を使いリラックスしましょう。
体全体で歌うためにも、スムーズにブレスをするためにも、歌う時にリラックスした状態にあることはとても重要です。
腹式呼吸のやり方については以下の記事で解説しています。
⬇︎
歌の基本!腹式呼吸で発声するコツを解説【誰でも簡単に出来ます!】
日本人は言葉を発する際、胸式呼吸で発声することがほとんどです。
時々、腹式呼吸でリラックスした息遣いを使ってそれに慣れていきましょう。
ロングブレスで息のコントロール
歌う時に息が続かない一番の原因は、歌い出しに息を吐きすぎてしまうことにあります。
もしくは息を温存しすぎて、少しずつしか吐かない場合も同じです。
リラックスした状態で、自然に吐いた息を持続させるトレーニングがロングブレスになります。
手順は以下の通りです。
- リラックスして息を吸い込む(拳大くらいの空気の塊)
- 「スー」っと息をゆっくりと吐く(前歯の隙間から息を漏らす)
- 20秒〜30秒キープする
吐く息の量は、力抜いた時に自然と漏れる量です。
意図的に弱く吐いたりせずにしましょう。
ドッグブレスで肺活量を高める
ドッグブレスとは「はっはっはっ!!」と犬のように、細かく息を吸って吐くトレーニングです。
このトレーニングをすることにより、早口なフレーズでの瞬間的なブレスが出来るようになっていきます。
筆者
ドッグブレスの手順は以下の通りです。
- ある程度深く息を吸い込む
- 「ハッハッ」と息を吐いて吸うを繰り返す
- 20秒〜30秒間続ける
酸欠にならないように無理せず実践してください。
お腹が膨らんだり凹んだりするのを、手を当てて確認しながらやりましょう。
体全体が揺れてしまうくらいが丁度いいですよ。
まとめ
今回は歌の息が続かない悩みを解消するための、ブレス(息継ぎ)の方法について解説しました。
肺へとスムーズに息が送れないと、歌声は持続しません。
ブレスも歌の一部だと認識してあげることで、今まで辛くて歌えなかった箇所も歌えるようになるので頑張りましょう!!
大切なポイントを改めてまとめるとこんな感じです。
- 息を吸ったら歌い出す前に息を一瞬止める。
- 次のブレスまでに息をなるべく使い切る。
- ブレスの位置やリズムを確認する。
ぜひ参考にしてみてください!!
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