HX STOMPのエフェクトに「Acostic Sim(アコースティックシミュレーター)」というエフェクトがあります。
これはエレキギターの音を、アコギの音に変化させるものです。
以下のような音が作れます。
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正直こうして単体で聞くと生アコギの音には到底及びません。
しかしライブでアコギに持ち替えずにアコギサウンドを鳴らしたい時や、曲中のアクセントとして使いたい場合には十分なクオリティです。
筆者
今回の記事ではHX STOMPのアコースティックシミュレーターの使い方や演奏する時のコツについて解説をしていきます!!
この記事を書いているのはどんな人?
筆者
HX STOMPを使って音作りした、エレキギターでの弾き語りをYouTubeに上げているので参考に。
普段からHX STOMPを使用している僕が、アコシュミの使い方を完全解説します!!
HX STOMPの音作りに関しての記事も執筆しているので是非!!(自作プリセットの無料プレゼントもあります。)
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Contents
HX STOMPでエレキをアコギの音に!!アコースティックシミュレーターの使い方
HX STOMPでアコースティックシミュレーターのエフェクトを差し込むだけだと、ボワボワジャリジャリとした使えない音になってしまいます。
アコギの音により近づけるために以下のエフェクトを合わせて使いましょう!!
- Acoustic Sim(アコギの音にする)
- Low and High Cut(イコライザー)
- Red Squeeze(コンプレッサー)
- Plate(リバーブ)
- Jazz Rivet120(アンプモデリング)
アンプのセッティングは限りなくクリーンにする
エレキギターの出口、アンプモデリングは限りなくクリーンな音作りを心がけましょう。
使用したアンプモデリングは「Jazz Rivet120」です。
綺麗なクリーンサウンドが作れます。
宅録やHX STOMPからPAに音を送ってライブをする時は、ぜひ「Jazz Rivet120」を使ってみてください!!
アンプセッティングの時点で少しでも歪んでしまうと、上手くアコギの音を作れないので注意しましょう。
プリセットにエフェクトを追加する方法
まず「VIEW」ボタンを押してプリセット画面に移動しましょう。
次に上のダイヤルを回して、ブロックを最後尾に移動させてください。
アンプモデリングは基本的に最後に位置付けます。
下のダイヤルを押して「Category」ページに移り、ダイヤルを回して「Amp +Cab」にカーソルを合わせましょう。
下のダイヤルを押して、次の画面では「Guitar」を選択してください。
ギター用のアンプモデリングがズラッと表示されるので、ダイヤルを回して「Jazz Rivet 120」にカーソルを合わせて、ダイヤルを押せばプリセットにアンプが追加されます。
筆者
パラメーターは以下のようにセッティングしてみてください。
- Drive → 2.8
- Bass → 5.6
- Mid → 2.7
- Treble → 4.7
- Presence → 5.0
- Ch Vol → 8.5
- Master → 10.0
- Bright → 0
パラメーターの下にあるダイヤルを回して調整してください。
「PAGE」ボタンでパラメーターのページを切り替えられます!!
とにかく歪まないハリのあるクリーンを作る意識でセッティングしましょう。
アコースティックシミュレーターをセッティング
エレキの音をアコギの音に変える、アコースティックシミュレーターは一番最初にセッティングしましょう。
アコースティックシミュレーターは「Category」→「EQ」→「Acoustic Sim」の手順で設置できます。
パラメーターは以下の通りです。
- Mode → Jumbo
- Body → 4.0
- Top → 8.0
- Shimmer → 2.3
- Level → -2.5
アコースティックシミュレーターを入れると低音が割れて、高音もジャリジャリと痛い音になります。
ですがエレキ音の低音と高音を増幅させて、アコギの音に近づけているので問題はありません。
ここから別のエフェクトを加えて音を整えていきます。
イコライザー(EQ)で音質を整える
アコシュミの後のブロックに「Low and High Cut」というEQ(イコライザー)をセッティングしてください。
「Category」→ 「EQ」→「Low and High Cut」で設定できます。
このイコライザーは低音域と高音域の要らない部分を削るという処理ができるエフェクトになります。
パラメーターは以下の通りです。
- Low Cut → 140Hz
- Hi Cut → 10.7Hz
- Level → 0
この時点で低音が割れて歪むようであれば、Low Cutの値を上げて調整してみてください!!
コンプレッサーで音量差をまとめる
アコシュミにEQを加えて音質を整えることで、かなりアコギ感は出ますがもう少し追い込みます。
このままの設定だと、強く弾いた時と弱く弾いた時の音量差が大きく、激しめのストロークをした時にアタックが痛い音になってしまいます。
筆者
EQの次のブロックには「Red Squeeze」というコンプレッサーを置きました。
「Category」→ 「Dynamics」→「Red Squeeze」で設定できます。
パラメーターは以下のようにセッティング。
- Sens → 2.2
- Mix → 50%
- Level → 5.5dB
コンプレッサーをかけることで、アコギで強くストロークした時のコンプ感がエレキでも再現できます。
リバーブで最終仕上げ
最後にリバーブという残響を加えるエフェクトをかけて、よりアコギらしさを作りましょう。
アコギはボディに穴が空いており、中が空洞なので空気感のあるふくよかな響きを生み出します。
リバーブで残響を加えて、空気感のあるサウンドに仕上げましょう。
使用するリバーブは「Plate」というリバーブです。
「Category」→「Reverb」→「Legacy」→「Plate」で設定できます。
パラメーターは「Mix」の値を20〜30%の間でお好みで調整してください。
筆者
値を大きくしすぎると音の輪郭がボヤけてしまうので注意してくださいね。
これらのセッティングで以下のようなアコギサウンドが仕上がります。
指弾きでアルペジオ
指弾きだと凄くアコギ感が出るのでオススメです。
右手で強めにミュートした時、アコギのボディを叩いたような空気感が出ていますね。
強めのストローク
エレアコでストロークした時の音にそっくりですね。
コンプをかけることで聴きやすい音になっています。
筆者
ピックでアルペジオ
ピックでのアルペジオです。
弦を擦る音がアコギっぽいですね。
HX STOMPでアコギの音を作った時の演奏のコツ
アコースティックシミュレーターで音を作った場合、今まで通りのエレキの弾き方だと上手くアコギっぽく鳴らせません。
以下の3つのポイントを押さえて、アコギの音を再現しましょう!!
- ピックアップはセンターかフロント
- 弱いタッチで弾く
- ネックの近くで弾く
ピックアップはセンターかフロント
アコシュミでエレキの音をアコギのようにしたい場合は、ピックアップをセンターかフロントにするのがオススメ。
リアピックアップだと中域が強いカリカリとした音になってしまうので、アコギのふくよかさの再現がしにくいです。
僕はシングルコイル(ストラトやテレキャス)のセンターボジション(リアとフロントのミックス)が音作りしやすいと感じます。
弱いタッチで弾く
エレキギターを弾く時、力強くピッキングする人が多いかと思います。
アコギシミュレーターを使った場合は、出来るだけ弱いタッチ(弱いピッキング)で演奏しましょう。
アコギ特有のエアー感やピックが弦を擦る音をイメージして弾いてあげると、よりアコギのサウンドに近づくことが出来ます。
筆者
たまにアクセントとして強く弾くのはアリです。
ネックの近くを弾く
ギターはピックを当てる位置によっても音質が大きく変化します。
エレキでアコギを出来るだけ再現したいなら、ネックの近くを弾くのがオススメです。
ブリッジの方で弾くと硬い音になってしまうので、柔らかく暖かな音が出るように意識して演奏してみてくださいね!!
まとめ
今回はHX STOMPのアコースティックシミュレーターの使い方について解説をしました。
HX STOMPでエレキの音をアコギのようにする必要エフェクトは以下の通りです。
- Acoustic Sim(アコギの音にする)
- Low and High Cut(イコライザー)
- Red Squeeze(コンプレッサー)
- Plate(リバーブ)
- Jazz Rivet120(アンプモデリング)
音の出口(アンプのセッティング)は限りなくクリーンな音を作り、アコギサウンドの要点(空気感や暖かさ)をエフェクターで作り上げる形です。
演奏する時はリア以外のピックアップで、基本的に弱いタッチで弾いてみてくださいね。
このサウンド単体で弾き語りをしたりするのは無理がありますが、バンドアンサンブル内での味付けなどに使うと有効なので、ぜひ参考にしてみてください!!
HX STOMPで使えるプリセット無償ダウンロードプレゼント
筆者が普段使っているオリジナルサウンドプリセットを無償でダウンロードプレゼントします!!(ダウンロードはパソコンでのみ可能です。)
ダウンロードしたファイルをHX Editにクリック&ドラッグすれば、すぐにプリセットをお使いいただけますよ!!
オリジナルプリセットをフリーダウンロードプレゼント
僕自身がエレキギターでの弾き語りで使う用に制作した、オリジナルプリセットです!!
以下のような音が出せます。(テレキャスターのフロントピックアップで演奏。)
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スナップショットチャンネル1
スナップショットチャンネル2(ソロ用にブースト)
スナップショットチャンネル3(リバースディレイ)
基本的にはディストーションに近いクランチサウンドですが、弱く弾けば煌びやかなアルペジオが出せます。
ギター本体のボリュームを絞れば、ストロークや歯切れの良いカッティングにも適した音色になりますよ!!
筆者
無償ダウンロードはこちらをクリック(ダウンロードページへ移動します。)
ダウンロード&インポート方法
ダウンロードの仕方と、ダウンロードしたファイルをご自身のHX STOMPにインポートする方法を解説します。
やり方は凄く簡単です!!
手順① ダウンロードページへ移動する。
以下をクリックしてダウンロードページへ移動してください。
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無償ダウンロードはこちらをクリック(ダウンロードページへ移動します。)
手順② パソコンにダウンロードする。
移動したダウンロードページの「SINGER ORIGINAL」のアイコンの左にある矢印マーク(ダウンロードマーク)をクリックしてください。
自動的にパソコンのダウンロードファイルへプリセットファイルがダウンロードされます。
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手順③ プリセットファイルをHX Editにインポートする。
ダウンロードしたプリセットファイルをHX Editにインポートしてください。
やり方はファイルをクリックし、HX Edit内の「New Preset」にドラッグするだけです!!
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これで完了です。
筆者
全35種類のオリジナルプリセットを販売中
フリープリセット以外に、全35種類の実用的なプリセットを2,980円で販売しています。
筆者
2,980円で35種類のプリセットなので、1つのプリセットあたりの価格は85円です。
筆者
以下のサンプルのような、音が鳴らせるプリセットのセットになります。
1.JM SLOW
Fender系アンプのクリーンをベースに、ブルージーなソロを弾くためのオーバードライブをセッティングしました。
2.SING CLEAN
歌モノでのストローク奏法にぴったりなクリーンサウンドです。
どクリーンではなく若干歪ませてあげることで、音の輪郭をより強く感じるようにセットアップしています。
アクセント用にトレモロもセッティングしてあります。
3.BC CLUNCH
バンドでのバッキングやオブリに使える、倍音豊かで煌びやかなサウンドになっています。
4.BUBBLE CUT
一味違ったカッティング奏法になるフェイザーサウンドです。
楽曲の雰囲気作りに最適。
5.GD DISTION
カラッとしたディストーションサウンドです。
パワーコードでガシガシ弾くと凄く気持ちいいですよ。
6.REAL TOUCH DRIVE
ピッキングに追従するドライブサウンド。
弱くピッキングすると綺麗なアルペジオを奏でられ、強くピッキングするとサスティンのあるドライブサウンドに変化します。
7.JAZZ TONE
温かみのあるジャジーなサウンドです。
落ち着いたバッキングや単音弾きに最適です。
8.BOTTOM OVER
低音に重きを置いたドライブサウンド。
9.RIFFanger
荒々しいディストーションサウンドです。
きめ細かい歪みでありながらも、リフを弾いても音が潰れないようにセッティングしてあります。
10.COMP ARPEGGIO
コンプレッサーを強くかけたクリーンサウンドです。
指弾きでアルペジオをしても、音の粒がしっかり揃うように設定してあります。
11.Deep Sea
弱いタッチでもギラギラとした響きが生まれるディストーションサウンドです。
アルペジオと無骨なバッキングの両方に対応できるサウンドになっています。
12.PROLOG COSMO
ギターの裏側でオルガンシンセのような音が響く、独特なサウンドです。
楽曲のオープニングなどで使うと、かなり良い雰囲気を作れます。
13.FUZZ OC
荒々しいファズサウンドです。
リフやソロでお使いください。
14.BEAUTY CLEAN
ピッキングのタッチが出音にも反映されるクリーンサウンドです。
コーラスエフェクトも設定してあります。
15.ROCKFANK
少し歪んだカッティングサウンドと、芯のあるリードサウンドを融合させたプリセットです。
普通のクリーンとは違い、6弦がブリブリと歪むのが肝です。
16.FINGER EDGE
指弾きに最適なドライブサウンドに設定したプリセットです。
17.MELODIC BOOST
パンクやメロコアを意識したディストーションサウンドです。
中域を強調させて、コード感を失わせないよう心がけました。
18.wave drama
浮遊感のあるトレモロサウンドです。
コンプを強めにかけてノスタルジックな音に仕上げました。
アルペジオで使うのがオススメ!!
19.Pop Drive
ポップ感のある定番的ドライブサウンドです。
幅広いジャンルに対応する標準感のあるセッティングになっています。
レスポールなどのハムバッカーで演奏するとより太い良い音に。
20.CRYSTAL BACKING
煌びやかなクランチサウンドです。
ストローク奏法でガチャガチャ弾いても、コード感は失われません。
21.WET SUSTAIN
サスティンのあるリードサウンドです。
ギターソロを弾くときにオススメ!!
22.UNIDELAY
実音と同じ音量でディレイがかかるように設定してあります。
追っかけ奏法もこのプリセットがあればすぐに演奏可能です。
23.Tiny Dancer
あえて低域を削り、チープなサウンドを作りました。
軽めのカッティングを表現したい時に効果を発揮します!!
24.Dirty blue
荒々しいブルージーなクランチサウンドです。
コードリフなどで使うのがオススメです。
25.warm finger
暖かでクリアなサウンドプリセットです。
26.SPACE ECHO
複数のディレイをセッティングした宇宙感のあるサウンドを鳴らすことができます。
特にHelixのリバースディレイは秀逸で良い音がしますよ。
27.SMALL BLUES
ブルースに最適なオーバードライブサウンドです。
程よく潰れた音になるようセッティングしてあります。
28.BRITISH DRIVE
ブリティッシュロックを意識したガレージサウンドです。
コード弾きにも、単音弾きにも対応できる音になっています。
29.CLE&CLU STROKE
ギターボーカルの方が使うことをイメージして、クリーンとクランチをワンタッチで切り替えられるようにセッティングしたプリセットです。
30.FAST CHORD
非常に立ち上がりの早い煌びやかなクランチサウンドです。
こちらは中域を削り、低域と高域が強調されています。
31.READ DISTOTION
ギターソロ用のディストーションサウンド。
音を潰しすぎないくらいの歪みに、ディレイをかけて伸びやかな音が出るようにしてあります。
32.stereo clean
ディレイとコーラスをステレオで鳴らして、心地良い浮遊感を持たせました。
広がりがある音像の中に、パキッとしたクリーンを鳴らすことの出来るプリセットです!!
33.roling stone
音がグルグルと回るっているような、飛び道具的サウンドです。
リフなどをこの音で弾くと、楽曲にかなりのアクセントを持たせることができますね!!
34.warm point
中域を強調したリード用サウンド。
激しいバンドサウンドの中でも、ギターの単音が抜けて聴こえるように調整してあります。
35.HOT CLEAN
カッティングにもストロークにも適したクリーンサウンドです。
カッティングをすれば、キレのあるサウンドに。
ストロークでは伸びやかに鳴るようにコンプをセッティングしてあります。
以上のプリセットがセットになっています。
気に入ったプリセットがあれば、ぜひ使ってみてくださいね!!
まずはこれらのプリセットを使いつつ、慣れてきたらご自身でも設定をいじってオリジナルな音を作ってみてください!!
なお、これらのプリセットはHX STOMPはもちろん、HelixやHelix LTなどのHelixシリーズの全てに対応しています。
オリジナルプリセットの購入方法
筆者のオリジナルプリセットの購入方法は以下の手順になります。
手順①: 支払いページへ移動
以下をクリックして支払いページに移動してください。
手順②: カード情報を入力
メールアドレスとクレジットカード情報を入力してください。
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手順③: 支払いボタンを押して決済
支払いボタンを押して決済してください。
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Apple Payでの電子マネー支払いも可能です。
手順④: ファイルをダウンロード
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ダウンロードの仕方
ダウンロードページの「すべてダウンロード」を選択してください。
ダウンロードが開始されます。(ダウンロードには時間がかかる場合があります。)
ダウンロードされたファイルは、お持ちのパソコンのダウンロードフォルダに入ります。
ダウンロードは以上の手順で行えます。
利用したいファイルをHX EDITにドラッグすれば、プリセットを使用することができます!!
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