- OpenSeaでNFT楽曲を作る方法
- OpenSeaでNFT楽曲を販売する方法
- OpenSeaの使い方(NFT作品を購入する方法)
この記事では自身で作成した音楽(楽曲)を、NFT化して販売する方法を中心にお伝えします。
僕自身もOpenSeaというNFTプラットフォームにてオリジナル楽曲をNFTとして販売中です。
筆者
この記事を読むことでNFT音楽の仕組みや、OpenSeaを利用した販売&購入方法が理解できます。
仮想通貨の用意が必要
OpenSeaで出品や購入をする際には基本的にイーサリアム(ETH)という通貨が必要になります。
僕はイーサリアムを購入する際、「Coincheck(コインチェック)」や「bitbank(ビットバンク)」を利用しています。
NFTに触れるなら、まずは仮想通貨を購入することから始まるので、今のうちに登録しておくことをオススメします。(登録無料)
Contents
NFT音楽とは 〜音楽を絵画のように売る〜
「そもそもNFTって何??」
そんな方に分かりやすく解説をしていきます。
NFTとは
NFT(Non-Fungible Token : 非代替性トークン)とは「偽造不可な所有証明付きのデジタルデータ」です。
基盤技術にブロックチェーンを活用し、これまで簡単にコピー出来ていたデジタルデータを「世界に一つだけのデジタルデータ」として証明することが可能になりました。
例えばピカソの絵には原画とそれをコピーしたレブリカ(ポストカードなど)がありますよね。
ピカソの原画を紛れもなく本物だと証明するのは、「その絵が原画だと証明する人達」がいるからです。
今までデジタルの世界ではその証明が不可能だったのですが、「分散型の台帳」とも言われるブロックチェーンはネットワーク内で発生した全ての取引を記録する台帳としての役割を持ち、ネットワークに参加する全ての人がその台帳を共有することでデジタルデータを唯一無二のものだと証明することが出来ます。
筆者
とにかく、改ざんやコピーの出来ないデジタルデータを作ることが可能なんです。
NFT音楽とは
ブロックチェーンの技術の対象は、美術品やデジタル絵画、ゲームや仮想空間等と多岐に渡ります。
それを音楽にも適用することがもちろん可能です。
筆者
現在の音楽ビジネスの主流は配信や小売などで、安く沢山売ることで利益を得るやり方がほとんどです。
しかしブロックチェーンを使えば「音楽を一点ものの絵画のように売る。」そんな音楽の未来も見えてきます。
素晴らしい楽曲を作ったとしても、ほとんどの場合は少数の人にしか届かず利益も薄いです。
しかし楽曲に惚れ込み、NFTとして一点ものの価値を感じる人が少数でも居れば、その作品で得られる利益も大きくなる可能性があります。
筆者
転売ありきの市場
NFTの市場では人気のある作品であれば、転売が頻繁に行われています。
例えば、あなたが聴き終えたCDをメルカリやヤフオクで売ったとしても、クリエイターには一銭もお金は入ってきません。
しかしopenseaやその他一部のNFTプラットフォームでは、転売が行われた際にクリエイターにも手数料が入る仕組みを設定することが出来ます。
例えば1,000円で売ったNFT楽曲が巡り巡って1000万円で取引がされた際、手数料を10%に設定しておいた場合は100万円の手数料利益が出ます。
筆者
転売をされる度に、楽曲が広まり収益も発生する。
この側面があることを知っておくと、楽曲を発表した後の活動やプロモーションの仕方にも変化が出て「NFTってちょっと面白そうだ。」と思えますよね。
OpenSeaでのNFT楽曲の作り方&売り方
ここからは自身の楽曲をNTF化して販売する方法を解説していきます。
NFT楽曲を作るのは誰にでも簡単に出来るので、ぜひ取り組んでみてください!!
手順は以下の通りです。
- 楽曲を制作してWAVファイルとして書き出す。
- 楽曲のジャケットをjpegファイルで用意する。
- 取引所でイーサリアムを購入する。
- MetaMaskにイーサリアムを移動させる。
- OpenSeaにて楽曲をNFT化して出品する。
これら5つのステップを踏むことでNFT楽曲を作り、販売することが可能です。
NFTの出品はしない、購入だけする方も仮想通貨を用意する③と④の手順を踏む必要があります。
筆者
①楽曲を用意する
まずは自身の楽曲を制作していきましょう。
レコーディングの仕方は自由ですが、最終的に「WAVファイル」として書き出すことが大切です。
以下の記事では弾き語りのレコーディング方法や、最終的な書き出し方法までを詳しく解説しているので参考にしてください!!
iPhoneだけで出来る!!GarageBandアプリを使って弾き語りを録音する方法 弾き語りを一発録り!!高音質で録音する方法【Logic Pro XとUNIVERSAL AUDIO Solo使用】
②楽曲のジャケットを用意する
NFT楽曲を販売する際はジャケットアートワークも設定します。
僕自身はCanvaというサイトを使っています。
1400×1400(px)のサイズで作成すればオッケーです。
当ブログのアイキャッチもCanvaを利用して作成しています。
③bitbankでイーサリアムを購入する
楽曲とジャケットが完成したら、NFT化する作品の準備は完了です。
次にOpenSeaに作品のNFT出品をするためにイーサリアム(ETH)という仮想通貨を用意します。
筆者
まずは仮想通貨取引所であるCoincheckかbitbankに登録しましょう。
所要時間は15分〜20分ほどです。
筆者
Coincheckでイーサリアムを購入したい場合は、方法を以下の記事にまとめておきました!
どうしてもCoincheckを利用したい場合はこちらをどうぞ。
⬇︎
Coincheck(コインチェック)でのイーサリアムの買い方・購入方法を解説
登録手順
①bitbankにアクセスしてメールアドレスを入力する。
こちらからbitbankにアクセスして、お使いのメールアドレスを入力してください。
完了したら「今すぐ無料口座開設をする」をクリックします。
②認証メールを確認する。
認証URLの記載されたメールが届くので、URLをクリックして本登録に進みましょう。
③パスワードを設定する。
認証用URLをクリックすると、パスワードの設定に移ります。
ご自身でお好きなパスワードを設定しましょう。
パスワードを入力して、チェック項目にチェックをしたら登録ボタンをクリックしてください。
④基本情報を入力する。
基本情報の登録に移るので、間違いの無いように入力しましょう。
⑤本人確認書類をアップロードする。
スマホから本人確認書類をアップロードできます。
運転免許証かマイナンバーカードで本人確認をしましょう。
本人確認の承認が通ったら口座開設は完了です。
日本円の入金方法
口座開設が完了したら、日本円を入金しましょう。
OpenSeaでまず一つ作品を出品したり、作品を購入するなら2万円〜3万円分ほどイーサリアムを持っておくと、ある程度余裕を持って立ち回れます。
筆者
①メニューの「入金」を選択する。
「メニュー」→「入金」を選択してください。
②日本円を選択する。
続いての画面では「日本円」を選択してください。
③振込口座に入金する。
表示された振込口座に入金をしましょう。
以上で振り込んだ金額が口座に反映されて、入金処理は完了です。
イーサリアムの購入方法
openseaでは基軸通貨として、イーサリアム(ETH)を使用します。
筆者
購入する際は「販売所」と「取引所」の2種類の買い方があります。
販売所は仮想通貨取引所が決めた価格で仮想通貨を販売する場所なので、実際のレートよりも1万円近く手数料(スプレッド)が上乗せされた金額で販売されています。
取引所ではユーザー同士の取引になり、ほとんど手数料の無いような価格で購入できます。
①「取引所」を選択する。
イーサリアムを購入するために、「取引所」を選択してください。
②ETH/JPYを選択する。
続いての画面では購入する仮想通貨の選択をします。
ETH/JPYを選んでください。
③イーサリアムを購入する。
次の画面では「注文」を選択してください。
注文画面へ移動するので、イーサリアムを購入していきます。
成行注文の場合
「予想」の部分に購入したい分の金額を入れて、注文をタップすれば購入が完了します。
この時に購入出来るのは、入金してある金額(総資産)の70%分だけになります。
例えば3万円を口座に入金してある場合は、一度の注文で21,000円分のイーサリアムが注文出来るということです。
ただし、レートは常に変化しているので数円〜数百円の誤差は出ることがあります。
筆者
一番簡単に、確実に注文が出来る方法になります。
指値注文の場合
口座に入金してある金額を一回の取引でまとめて使いたい場合は、「指値注文」を利用しましょう。
まず注文方法を「指値」に変更してください。
「指値価格」には1ETHあたり、いくらで購入したいかを入力します。
指値価格をその時のレートよりも安くしすぎた場合、レートが上がった際には購入できないので気をつけましょう!!
次に「予想」に購入したい分の金額を入れて、「注文」すればオッケーです。
これでイーサリアムを購入することが出来ます。
買い方に関してはbitbankのサイトでも確認して、ある程度理解しておくと良いですよ!!
④MetaMaskにイーサリアムを移動させる
MetaMaskとはイーサリアム系の仮想通貨ウォレット(お財布)です。
購入したイーサリアムはbitbankという銀行に保管された状態です。
そんなイーサリアムを外部のサイトで使用する(持ち運ぶ)ために、MetaMaskというお財布にイーサリアムを移動させましょう。
そしてOpenSeaとMetaMaskを接続連携することで、OpenSeaでの支払いや報酬の受け取りが可能になります。
皆さんも普通のお金を銀行に預けたり、財布に入れておいたりと分散して保管しますよね。
仮想通貨も同じように分散して保管するようにしましょう。
MetaMaskの作り方
MetaMaskは無料で作成可能です。
手順に沿って導入しましょう!!
①MetaMaskにアクセス
MetaMaskはブラウザに拡張機能として導入します。
MetaMaskにアクセスする際はGoogle Chrome(グーグルクローム)ブラウザを使うのがオススメです。
筆者
②MetaMaskをダウンロード
公式サイトに移動したら「Download」をクリックしましょう。
次の画面では「Chrome」を選択して、「Install MetaMask for Chrome」をクリックしてください。
ダウンロードページに移行したら、右上の「Chromeに追加」→「拡張機能を追加」をクリックしてください。
Google Chromeに拡張機能としてダウンロードが開始されます。
⬇︎
ダウンロードが完了するまでには少し時間がかかります。
完了すると以下の表示が出ます。
③MetaMaskの設定
ダウンロードが完了してしばらくすると、以下の画面に移行します。
「開始」をクリックしてください。
「ウォレットの作成」を選択して、利用規約に同意をして進んでいってください。
次にパスワードの設定です。
お好きな文字列でパスワードを決めてください。
その後ウォレット保護についての映像が流れた後、「バックアップフレーズ」の確認をします。
バックアップフレーズとは、万が一拡張機能を削除してしまった時や設定したパスワードを忘れてしまった時などに使うフレーズです。
バックアップフレーズをクリックして表示させたら、紙などにメモして大切に保管しましょう。
次へ進むとバックアップフレーズの確認をします。
メモしたフレーズを順番通りに並べてください。
お疲れ様です。
これでMetaMaskの作成は完了です。
あなた用のイーサリアムを保管できる財布が完成しました!!
以下のような画面が表示されればオッケーです。
MetaMaskへイーサリアムを移動する方法
作成したMetaMaskの自身のウォレットアドレスをコピーして下さい。
このアドレスがあなたの財布にイーサリアムを移す暗号になります。
次にbitbankへ移り、購入したイーサリアムをMetaMaskへ送金します。
bitbankの「メニュー」を開いて下さい。
次に「出金」を選択しましょう。
出金したいイーサリアム(ETH)を選択します。
次の画面ではイーサリアムを送金するためのMetaMaskの設定をします。
まず「アドレスを追加」を選択してください。
新規追加を選択すると、次に以下のような画面が表示されます。
「ラベル」には自分が分かるように名前をつけておきましょう。
筆者
「イーサリアムアドレス」には先ほどコピーしておいたMetaMaskのウォレットアドレスをペースト入力してください。
ウォレットアドレスを間違えると、違う人のMetaMaskにイーサリアムが送金されるので注意しましょう。
入力が完了したら「追加する」を選択します。
筆者
いよいよ出金作業です。
「アドレスを選択」をクリックし、登録したウォレットアドレスを選択します。
そして「引出数量」を入力します。
手数料を引いた引出し可能数量が表示されているので、それを参考に好きな数量を入力します。
入力が完了したら「引出内容を確認」を選択し、次の画面で「出金する」を押せば自身のMetaMaskに金額が反映されます。
筆者
これでイーサリアムの準備は完了です!!
⑤OpenSeaにて楽曲をNFT化して出品する
それではいよいよOpenSeaにて楽曲をNFT化して出品する方法を解説します!!
手順は以下の通りです。
- OpenSeaとMetaMaskを連携させる。(購入者も必要)
- コレクションを作成する。
- 作品をアップロードする。
- 作品の販売開始処理をする。
上記4つの手順を踏むことで、NFTの出品が可能です!!
①OpenSeaとMetaMaskを連携させる
まずはOpenSeaにアクセスし、「作成」をクリックしてください。(GoogleChromeでアクセスしましょう。)
次に連携するウォレットを選びます。
MetaMaskをクリックしてください。
次に署名の要求が表示されるので、「署名」をクリックしてください。
以上でOpenSeaとMetaMaskの連携は完了し、購入や販売ができる状態になります。
OpenSeaで購入のみを行いたい方はここからの項目は飛ばして「NFT音楽をOpenSeaで購入する方法」まで進めて大丈夫です。
筆者
②コレクションを作成する
次にコレクションを作成します。
コレクションとは自身の作品を格納するための箱のようなものです。
自身のアイコンから、「My Collections」を選択してください。
次の画面では「Create a collection」をクリックして進んでください。
コレクションの設定画面に移ります。
僕は以下のように設定しました。
③作品をアップロードする
コレクションの設定が出来たら、作品をその中にアップロードします。
コレクションの「Add item」を選択してください。
次の画面でNFTにしたい楽曲を選択します。
合わせてアートワークや楽曲の説明、詳細ページへのリンクなどを設定します。
その他の設定は特に触らず、基本的にはデフォルトで構いません。
全ての入力が完了したら画面下部にある「Create」をクリックして下さい。
すると作品の詳細画面が表示されます。
この時点ではリスト(mint)されただけで、まだ売るための出品がされていない状態です。
④作品の販売開始処理をする。
右上の「Sell」をクリックして下さい。
次の画面では販売方法を設定します。
以下のように2種類の販売方法から選べます。
- Fixed Price(固定価格)
- Timed Aucrion(オークション)
価格の設定が完了したら画面下部にある「Conplete Listing」をクリックしましょう。
次に作品をリストする(mintする)ための手数料をETHで支払います。
この手数料をガス代と言います。
筆者
ガス代はイーサリアムの取引量と比例して変動するので、高すぎると感じた場合は時間や時期を見計らってみるのも手です。
僕は深夜に出品作業をした際に0.08ETHまでガス代が高まっていたので一旦見送り、次の日の14時頃に確認したら0.05EHTほどで出品できた形です。
MetaMaskで「確認」をクリックすると、処理が開始するので2〜3分待ちましょう。
これでOpenSeaにNFT楽曲がリストされます。
以上がNFT楽曲をOpenSeaで販売する方法です。
筆者
NFT音楽をOpenSeaで購入する方法
NFT音楽を購入するだけの場合も、イーサリアムを購入してMetaMaskへの送金が必要になります。
前項で説明した以下の手順を踏んで、準備が完了したらNFT作品の購入に進みましょう!!
- 取引所でイーサリアムを購入する。
- MetaMaskを作成しイーサリアムを送金する。
- OpenSeaとMetaMaskを連携させる。
OpenSeaで好きな作品を探す
OpenSeaのトップの上部の「Explore」でジャンルごとの検索ができます。
またはランキングを見て、人気の作品を見てみるのも良いですね。
購入する作品を決めて決済する
作品を選択すると、詳細ページへ移ります。
ページにはイーサリアムベースで価格が表示されています。
「Buy now」をクリックして購入に進んでください。
次の画面でBy checking…の部分にチェックマークを入れ、「Confirm checkout」をクリックします。
次の画面ではMetaMaskの「署名」をクリック。
購入の場合もガス代がかかるので、商品の購入額と合わせたイーサリアムを支払って購入は完了です。
購入した後はその作品の所有オーナーを示す「Owned by」の後が自身のアカウントに切り替わります。
これでブロックチェーン上に、あなたがこの作品を所有しているということが刻まれます。
その後は所有したままでも良いですし、メタバース内で飾る(音楽を流す)でも転売するも自由です。
まとめ
今回はNFT販売プラットフォーム「OpenSea」での作品の販売&購入方法について解説しました。
作品販売の手順は以下の通りです。
- 楽曲を制作してWAVファイルとして書き出す。
- 楽曲のジャケットをjpegファイルで用意する。
- 取引所でイーサリアムを購入する。
- MetaMaskにイーサリアムを移動させる。
- OpenSeaにて楽曲をNFT化して出品する。
イーサリアムの購入に関してはbitbankを使った例を解説しました。
NFTを購入する場合の手順はこちら。
- 取引所でイーサリアムを購入する。
- MetaMaskにイーサリアムを移動させる。
- OpenSeaにMetaMaskを連携させる。
- OpenSeaで作品を購入する。
OpenSeaを利用するためにはイーサリアムの入ったMetaMask(ウェブ上の財布)を連携させることが必要です。
それが出来れば誰でも作品を販売したり、購入することが可能です。
ぜひ参考にしてみてください!!
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